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心を添える香典袋のマナーガイド

2025年12月26日
葬儀・葬式のマナー

皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「香典袋のマナーや準備」についてご紹介します。

葬儀や法要の場で必ず必要になる香典袋。ですが「どの袋を選べばいいのか」「表書きはどう書けばいいのか」と迷う方は少なくありません。宗教や地域によって違いがあり、間違えると失礼にあたることもあります。今回は、香典袋の選び方から表書きの注意点まで、具体的に整理していきます。

 

1. 香典袋の種類と選び方

香典袋は、故人や遺族への気持ちを表す大切なもの。選び方ひとつで印象が変わります。

水引の色と形

・ 仏式:黒白が一般的。双銀は格式が高い場面で使用されます。蓮の花が印刷されたものは仏式専用。

・ 神式:黒白または双銀。蓮柄は避ける。代わりに無地やシンプルなものが適切。

・ キリスト教式:白一色の袋が望ましい。水引なしのものも多く使われます。

金額に応じた袋の格式

・ 3千円〜5千円程度:簡易な袋で十分。紙質もシンプルで問題なし。

・ 1万円以上:厚手の和紙や立派な水引付きの袋を選ぶ。袋の格と金額が釣り合うように。

・ 5万円以上:金額が大きい場合は、特に格式の高い袋を選ぶと安心。

購入場所と注意点

・ コンビニや文具店でも購入可能。宗教に合ったものを選ぶこと。

・ 葬儀会館や仏具店では宗教別に揃っているため安心。

・ 地域によっては「双銀が一般的」「黒白のみ使用」など慣習が異なるため、事前に確認すると良い。

 

2. 表書きの基本ルール

表書きは宗教や時期に応じて使い分けることが望ましく、心遣いが伝わるように気をつけたいところです。

仏式

・ 「御香典」「御霊前」が一般的。

・ 四十九日以降は「御仏前」とする。

・ 地域によっては「御香料」と書く場合もある。

神式

・ 「御玉串料」「御榊料」などを用います。

・ 神道では「霊前」は使わないのが基本。

キリスト教式

・ 「御花料」と書く。カトリック・プロテスタントともに共通。

・ 「御ミサ料」とする場合もある。

書き方の注意点】

・ 毛筆や筆ペンで丁寧に書く。ボールペンは避ける。

・ 中央にバランスよく配置し、字は大きすぎず小さすぎず。

・ 薄墨で書くのは弔事特有のマナー。

 

3. 名前の書き方の注意点

香典袋に記す名前は、立場や人数によって書き方が変わります。

個人の場合:フルネームを縦書きで中央下部に記す。苗字だけは避ける。

夫婦の場合:右側に夫の氏名、左側に妻の名前を添える。夫婦別姓の場合は両方フルネームで。

家族連名の場合:世帯主の名前を中央に書き、左側に「家族一同」と添える。子どもの名前を並べる場合は年齢順に。

会社・団体の場合:会社名を中央に大きく書き、下に代表者名を添える。部署単位なら「○○部一同」と記す。

複数人の場合:人数が多ければ「有志一同」とまとめる。3名程度なら全員の名前を並べてもよい。

 

4. よくある間違いと注意点

香典袋でよくある失敗例を知っておくと安心です。

・ 宗教に合わない袋を選んでしまう(例:キリスト教式に蓮柄)。

・ 金額と袋の格が合っていない(少額に対して豪華すぎる袋、高額に対して簡素な袋)。

・ 名前の並べ方を誤る(目上の人を左に書くのが基本)。

・ ボールペンで書いてしまう。薄墨を使うのが弔事のマナー。

・ 水引の結び方が慶事用(蝶結び)になっているものを選んでしまう。弔事は「結び切り」が基本。

・ 表書きの字が小さすぎて読みにくい、斜めになっている。

 

5. 香典袋を渡すときのマナー

袋の選び方や表書きだけでなく、お渡しする際の所作にも心を配ることが大切です。

袱紗に包む】

・ 弔事用の紫やグレーを選ぶ。赤やピンクは慶事用なので避ける。

・ 袱紗に包むことで「汚れや折れを防ぐ」意味もある。

手渡しの際の言葉

・ 「このたびはご愁傷様でございます」と一言添える。

・ 長い言葉は不要。簡潔に気持ちを伝える。

・ 遺族が忙しい場面では、深いお辞儀と短い言葉で十分。

郵送する場合】

・ 現金書留を利用する。普通郵便は不可。

・ 簡単な手紙を添えると気持ちが伝わる。例:「心ばかりですがお納めください」。

・ 郵送は「どうしても参列できない場合」に限るのが基本。

 

まとめ|香典袋に込めるやさしい心遣い

香典袋は故人やご遺族への気持ちを表す大切なものです。種類や表書きのルールを理解しておけば、迷うことなく準備できます。宗教や地域の慣習に合わせつつ、心を込めて選び、丁寧に書くことが一番のマナーです。 加えて、袋の選び方や書き方に迷った際には、事前に家族や葬儀社へ確認しておくと安心です。

小さな配慮の積み重ねが、ご遺族にとって「心を寄せてもらえた」と感じられる大切な要素になります。 形式にとらわれすぎず、真心を込めて準備することが何よりも大切です。

 

また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。相賀佛光堂は、玉野市・岡山市南区エリア(旧灘崎町、迫川、荘内、常山、八浜、宇野、築港、直島、豊島)で「地元とともに生きる」葬儀社です。地元で安心して葬儀をあげていただけるよう、まごころを込めてお客様に寄り添いサポートいたします。仏事でお困りの際はお気軽にご相談ください。

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