突然の訃報に…失礼のないお悔やみの言葉と文章
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「お悔やみの言葉と文章」についてご紹介します。
突然の訃報に接したとき、どのような言葉を選ぶべきか迷ってしまうことは誰にでもあるものです。悲しみに暮れるご遺族に寄り添う気持ちはあっても、言葉を間違えればかえって失礼になってしまうことも。
この記事では、お悔やみの言葉・文章のマナーとともに、状況別の文例、注意すべき表現などをわかりやすくご紹介します。
1. お悔やみの言葉の基本マナー
お悔やみの言葉には、場面や相手に応じた適切な配慮が必要です。
【適切な言葉の例】
・ ご愁傷様でございます
・ 心よりお悔やみ申し上げます
・ 突然のことでお力落としのことと存じます
【避けるべき表現】
・ 重ね言葉(「重ね重ね」「たびたび」など)
・ 縁起の悪い直接的な表現(「死ぬ」「生きていた頃」など)
【宗教・宗派の違いに注意】
・ 仏教:「ご冥福をお祈りします」
・ 神道:「安らかにお眠りください」はNG、「御霊(みたま)のご平安をお祈りします」など
・ キリスト教:「天に召されました」など、「ご冥福」は使わない
2. 状況別のお悔やみ表現
焼香には以下のような形式があります。
1. 直接会って伝える場合
口頭では丁寧かつ簡潔に、「このたびはご愁傷様でございます」と静かに伝えましょう。
2. 弔電・お悔やみ状
礼儀として封筒や便箋の色・折り方にも注意が必要です。黒・白・グレーなど落ち着いた色を選びましょう。
3. メールやSNSで伝えるとき
基本的には避けるのが望ましいですが、やむを得ない場合は簡潔かつ丁寧な言葉で。顔文字や絵文字は避けてください。
3. お悔やみ文例集
【一般的な例】
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。どうかお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。
【ビジネス向け例】
このたびは⚪︎⚪︎様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。皆様のお悲しみはいかばかりかと拝察いたします。
【親しい関係向け】
急なことで驚いています。とても残念でなりません。どうか無理をなさらず、いつでも頼ってくださいね。
4. 避けるべき表現
・ 繰り返しを連想させる言葉(「また」「再び」など)
・ 軽すぎる表現(「残念だったね」など)
・ 故人の死を否定的に捉える言葉や評価
5. お悔やみの言葉を伝えた“その後”の心配り
お悔やみの言葉を伝えるだけでなく、その後の配慮や気遣いも大切です。
【お通夜・告別式に行けなかった場合】
・ 後日改めて訪問する(事前に連絡を入れる)
・ お香典や供花を贈るときは簡潔な添え状を
【落ち着いた頃に】
・ 「四十九日」「一周忌」など節目のタイミングで連絡を入れる
・ 遺族が話したがっている場合には、故人との思い出を静かに共有する
【ビジネスの場面では】
・ 社交辞令で終わらせず、仕事の調整や配慮を具体的に提案する
まとめ|お悔やみの言葉は、静かなやさしさの表現です
お悔やみの言葉や文章には、ただ丁寧な言葉を使えばよいというわけではありません。大切なのは、相手の悲しみに寄り添い、心を込めて伝えるという姿勢です。形式やマナーはその「心を形にする手段」だと心得ておきましょう。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。相賀佛光堂は、玉野市・岡山市南区エリア(旧灘崎町、迫川、荘内、常山、八浜、宇野、築港、直島、豊島)で「地元とともに生きる」葬儀社です。地元で安心して葬儀をあげていただけるよう、まごころを込めてお客様に寄り添いサポートいたします。仏事でお困りの際はお気軽にご相談ください。