香典の書き方と金額の目安:失礼のない弔意を伝えるマナー
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「香典の書き方と金額の目安」についてご紹介します。
葬儀や通夜に参列する際、香典を渡すのは日本の礼儀として重要なマナーです。しかし、宗教ごとの表書きの違いや金額の目安など、悩むポイントが多いのも事実です。この記事では、香典の書き方や金額の目安について、分かりやすく解説します。
1.香典袋の書き方
香典袋には、故人や遺族への弔意を丁寧に示すための決まった書き方があります。
ここでは、表書きや名前の記載方法について詳しく解説します。
表書き(表面)
故人の宗教によって、香典袋の表書きが異なります。以下の表を参考にしてください
宗教 |
表書きの例 |
仏式 |
「御霊前」(四十九日まで)、「御佛前」(四十九日以降) |
神式 |
「御霊前」「御玉串料」 |
キリスト教式 |
「御花料」「献花料」 |
宗教不明 |
「御霊前」が無難 |
表書きは毛筆や筆ペンを使い、丁寧に書きましょう。
名前の記入
香典袋の下部中央には、自分のフルネームを記入します。
• 夫婦で出す場合:夫の名前を中央に書き、左横に妻の名前を記載します。
• 団体で出す場合:「代表者の名前+外一同」と記載します。
2. 中袋の書き方
香典袋の中には金額を入れる「中袋」があります。こちらの記載もマナーを守る必要があります。
表面:金額を漢数字で記入
金額は、以下のように漢数字を使って記入します:
• 1,000円 → 壱千円
• 5,000円 → 五千円
• 10,000円 → 壱萬円
「金○○円」と記載する形が一般的です。
裏面:住所と名前を記載
中袋の裏面には、自分の住所と氏名を記載します。これにより、遺族が後日お礼を伝える際に誰からの香典か分かるようになります。
3. 香典の金額の目安
香典の金額は、故人との関係性や地域の慣習によって異なります。ここでは一般的な目安を紹介します。
故人との関係 |
金額の目安 |
友人・知人 |
3,000円~5,000円 |
職場の同僚・部下 |
5,000円~10,000円 |
親しい友人・上司 |
10,000円~30,000円 |
親族 |
10,000円~50,000円以上 |
祖父母・親・兄弟姉妹 |
30,000円~100,000円以上 |
【注意点】
• 金額は「4」や「9」のような忌み数字を避けることが一般的です(例:4,000円や9,000円は避ける)。
• 新札は避け、軽く折り目をつけるなどの配慮を忘れないようにしましょう。
4. 香典の準備で失敗しないためのポイント
香典の準備では、以下の点に注意しましょう:
• 香典袋の選び方:装飾が派手すぎない、シンプルなデザインを選ぶ。白黒の水引が一般的です。
• 筆記具の選択:毛筆や筆ペンを使い、楷書で丁寧に書きましょう。
• 金額の確認:事前に地域の習慣や親族のアドバイスを確認し、適切な金額を包む。
【まとめ】
香典の準備は、故人や遺族への気持ちを丁寧に伝えるために大切なマナーです。宗教ごとの表書きや金額の目安を押さえて、失礼のないよう心掛けましょう。また、不安な場合は事前に親族や知人に確認することをおすすめします。
香典のマナーを正しく理解し、心からの弔意を伝える場としてお役立てください。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。相賀佛光堂は、玉野市・岡山市南区エリア(旧灘崎町、迫川、荘内、常山、八浜、宇野、築港、直島、豊島)で「地元とともに生きる」葬儀社です。
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