気持ちを落ち着けて書く6月。エンディングノートで始める終活
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「エンディングノート」についてご紹介します。
梅雨の季節が訪れる6月。外出の機会が減り、自宅で静かに過ごす時間が増えるこの時期は、「エンディングノート」にじっくりと向き合うのに適しています。
エンディングノートは、将来の不安を減らし、家族への安心を形にする大切な記録。ここでは、書き進めやすい5つのポイントを具体例を交えてご紹介します。
1. 自分の基本情報を丁寧にまとめる
まずは、いざという時に家族や関係者が困らないよう、自分に関する基本的な情報を整理しましょう
記載例
・ 氏名(ふりがなも記入)
・ 生年月日・血液型・本籍地
・ 住所・電話番号・メールアドレス
・ 保険証番号、マイナンバー
・ かかりつけ医・通院中の病院
・ 緊急時の連絡先(親族・知人)
2. 資産や契約情報を明確に記録する
金銭的な情報は、後の手続きをスムーズにするためにも明確にしておくことが重要です。
記載例
・ 銀行名・支店名・口座番号(預金・定期・ネット銀行など)
・ 保険契約の有無(生命保険・医療保険・がん保険等)
・ 所有不動産(住所・名義・権利書の保管場所)
・ 借入・ローンの有無(住宅ローン・消費者金融)
・ クレジットカードや電子マネーの種類
・ デジタル資産(パソコン・スマホのパスワード、SNSアカウント等)
3. 医療と介護に関する希望を書く
万が一、自分の意思が伝えられない状況になったときに備えて、自分の希望を明確にしておくことが重要です。
記載例
・ 延命治療についての希望(希望する/しない)
・ 意識不明になった場合の医療方針(人工呼吸器、栄養補給の可否など)
・ 希望する医療機関、信頼している医師
・ 介護が必要になった場合の希望(在宅介護、施設入居など)
・ 誰に介護をお願いしたいか
4. 葬儀やお墓についての意向を残す
自分の意思で葬儀や供養のかたちを選ぶことで、残されたご家族の精神的・経済的な負担を軽減できます。
記載例
・ 希望する葬儀の形(一般葬/家族葬/直葬 など)
・ 宗教・宗派/菩提寺の有無・連絡先
・ 喪主をお願いしたい人
・ お知らせしたい人・参列を希望しない人
・ 遺影に使ってほしい写真の場所
・ 喪主をお願いしたい人
・ 墓地の場所・納骨先(自宅、寺院、樹木葬など)
・ 永代供養や散骨の希望
・ 経済的な希望(費用を抑えたい等)
5. 大切な人へのメッセージを書く
情報だけでなく、「思い」を伝えることもエンディングノートの大きな役割です。
記載例
・ 配偶者や子どもへの感謝の言葉
・ 幼いころの思い出や育児にまつわる想い出話
・ 友人へのお礼や、再会できなかったことへの心残り
・ ペットへの思い(誰に託したいかも含め)
まとめ|雨音とともに、自分と向き合う静かなひとときを
6月は、自然と静かな気持ちで自分と向き合える季節。忙しない日常の中ではなかなかできない「人生の整理」に取り組むには、最適な時期かもしれません。
エンディングノートは、「死」を意識するためのものではなく、「今をどう生きるか」を見つめ直すためのツールでもあります。書くことそのものが、心を整え、未来の安心をつくる時間になるはずです。
一気に完成させる必要はありません。思いついたところから、少しずつ。6月の雨の日に、静かに筆をとってみませんか。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。相賀佛光堂は、玉野市・岡山市南区エリア(旧灘崎町、迫川、荘内、常山、八浜、宇野、築港、直島、豊島)で「地元とともに生きる」葬儀社です。地元で安心して葬儀をあげていただけるよう、まごころを込めてお客様に寄り添いサポートいたします。仏事でお困りの際はお気軽にご相談ください。