喪中でもできる静かな新年の迎え方
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「喪中のときに配慮した新年の迎え方」についてご紹介します。
新しい年を迎える喜びは多くの人にとって特別なものですが、喪中の方にとっては少し違った意味を持ちます。華やかな祝い事を控える中でも、故人を偲びながら新年を迎える方法はあります。ここでは喪中の年始を心穏やかに過ごすための工夫をご紹介します。
1. 喪中の正月に避けるべきこと
喪中の期間は、故人を偲びつつ慎ましく過ごすことが大切です。新しい年を迎える時期であっても、祝い事を控え、静かな心持ちで過ごすことが故人への敬意につながります。
・ 年賀状や新年の挨拶を控える
喪中の際は「おめでとう」という言葉を避けるのが一般的です。代わりに、松の内(1月7日頃)を過ぎてから「寒中見舞い」を送ることで、近況や気持ちを丁寧に伝えることができます。
・ 初詣や祝い事は控える
正月の華やかな行事や祝い事は、喪中の期間には避けるのが慣習です。これは宗教的な理由だけでなく、故人を偲ぶ心を優先する意味合いもあります。どうしても参拝したい場合は、時期をずらして静かに行うなどの工夫が望ましいでしょう。
・ 周囲への配慮を忘れない
喪中であることを事前に伝えておくと、相手も年賀状や祝い事の誘いを控えてくれるため安心です。親しい人には「今年は喪中のため年始のご挨拶を控えます」と一言添えるだけでも十分です。
2. 静かな新年の過ごし方
華やかな行事を控えることで、心を落ち着けて過ごす時間を持つことができます。喪中の新年は、派手さを避ける分だけ、内面を整えたり家族との絆を深めたりする良い機会になります。
・ 家族とゆったりと過ごす
一緒に食卓を囲んだり、思い出を語り合ったりすることで、自然と絆が深まります。静かな時間だからこそ、普段は話せないことを共有できる場にもなります。
・ 心を整える活動を取り入れる
読書や散歩、書き初めなど、落ち着いた活動は心を穏やかにしてくれます。華やかなイベントを避ける分、自分自身と向き合う時間を持つことができます。
・ 故人を想いながら新年を迎える
故人の思い出を振り返りながら新しい年を迎えることで、心の整理につながります。静かな祈りや感謝の気持ちを込めることで、穏やかな新年のスタートを切ることができます。
3. 仏壇や墓前での供養
新しい年を迎える前に、仏壇や墓前を整えることは故人への感謝と祈りを込めた大切な供養です。清らかな環境を整えることで、心静かに新年を迎える準備ができます。
・ 季節に合ったお供え物を選ぶ
新年には、旬の花や果物を供えると気持ちが伝わりやすく、故人への敬意を表すことができます。華美になりすぎず、自然なものを選ぶのがポイントです。
・ 仏壇や墓石を清掃する
埃を払い、花立や供物台を整えることで、清らかな気持ちで新年を迎えられます。掃除そのものが供養となり、心を落ち着ける時間にもなります。
・ 日常の中でできる供養を取り入れる
線香をあげる、手を合わせる、故人を思い出すなど、日々の小さな供養を続けることで、故人を身近に感じられます。新年を迎える節目に改めてその習慣を大切にしましょう。
4. 喪中の挨拶の工夫
・ 寒中見舞いで気持ちを伝える
年賀状の代わりに「寒中見舞い」を送ることで、近況や感謝の思いを丁寧に伝えられます。控えめながらも心のこもった挨拶となり、相手に温かさが届きます。
・ 新年の声かけは控えめに
喪中の方への挨拶には「今年もよろしくお願いします」といった落ち着いた表現が適しています。華やかな言葉を避けることで、相手への配慮が伝わります。
・ 言葉選びに心を込めて
ちょっとした言葉の工夫が、人間関係を円滑に保つ鍵になります。相手の立場に寄り添った表現を心がけることで、互いに安心して新年を迎えられます。
5. 新しい年に向けた心構え
喪中の新年は、故人を偲びながらも未来へ歩みを進めるための大切な時間です。静かな環境の中で心を整えることで、新しい一年を穏やかに迎えることができます。
・ 思い出を語り合う時間を持つ
故人との思い出を家族で分かち合うことで、絆が深まり、心に温かさが広がります。
・ 新しい一年の目標を話し合う
家族で未来への希望や目標を語り合うことで、前向きな気持ちを育むことができます。
・ 静かなスタートを大切にする
喪中だからこそ迎えられる落ち着いた新年は、心を整え、穏やかな一年の始まりにつながります。静かなスタートを大切にする 喪中だからこそ迎えられる落ち着いた新年は、心を整え、穏やかな一年の始まりにつながります。
まとめ|故人を想いながら過ごす穏やかな時間
喪中の新年は、華やかな行事を控える分だけ、心を落ち着けて過ごす時間となります。故人を想いながら静かに新しい年を迎えることは、自然と心の整理にもつながります。慣習に無理に合わせる必要はなく、自分や家族にとって心地よい形で新年を迎えることが、何より大切な供養となるでしょう。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。相賀佛光堂は、玉野市・岡山市南区エリア(旧灘崎町、迫川、荘内、常山、八浜、宇野、築港、直島、豊島)で「地元とともに生きる」葬儀社です。地元で安心して葬儀をあげていただけるよう、まごころを込めてお客様に寄り添いサポートいたします。仏事でお困りの際はお気軽にご相談ください。


