葬儀・葬式のマナー「“香典を辞退する”と遺言にあった場合、遺族は何を段取りすればいいの?もし受け取って欲しいと言われたら?」
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式のマナーの心配ごと、
今回のテーマは「葬儀で“香典を辞退する”と遺言にあった場合に、遺族のすべき段取りについて」ご紹介します。
香典は、故人やご遺族の方に対しての弔意と葬儀にかかる費用を負担する意味を持っています。
最近では故人の遺志や参列者の負担を減らすといった理由から、香典の辞退を考えるご遺族が増えています。その場合に、参列者に対してどのように伝えれば良いのか、香典辞退の伝え方、辞退しても受け取った場合などについてご紹介します。
Q. “香典辞退”“ご厚意辞退”の意味は一緒?
A. 訃報連絡を親族やお世話になった方へ伝える際の文面に注意しましょう。
◆「香典辞退申し上げます」
…葬儀中および葬儀の前後も香典を受け取らないという意味。
◆「ご厚意辞退申し上げます」
…香典や供花、供物などを一切遠慮させていただくという意味。
◆「供花・供物の儀はご辞退申し上げます」
…香典以外のものを遠慮しているという意味。
香典を持参するのはOKです。
Q. どのように辞退を伝えたら良いか?
A. 生前の間柄によって伝え方は変わるでしょう。
ここでは、2つの例をご紹介します。
◆友人・知人へ伝える
友人・知人からの香典を辞退する場合には、その旨を単刀直入に伝えるといいでしょう。
友人などへ訃報を伝える際にはメールでも問題ないでしょう。
葬儀を執り行う旨、家族だけで執り行うなどを多少フランクな文面でもいいので、必要事項を簡潔にまとめたものを送信しましょう。
◆会社へ伝える
会社へ香典の辞退を伝える場合でも友人・知人に対するのと同様に、はっきりとこちらの意思を伝えましょう。
直属の上司や専門の部署などへ香典を辞退する旨を伝えておくと互いに角を立てることなく、円滑なやり取りをすることができるでしょう。
会社の場合、形式的な書類を提出することもあるので、事前に調べておきましょう。
お供え等は会社の規約があると思いますので、受ける場合が多いです。
Q. どうしても受け取って欲しいと言われたら
A. 頑なに拒む必要はありません。一度断ったあと、それでも渡したいと言われれば、ありがたく受け取りましょう。
事前に香典辞退の旨を伝えていても、香典を受け取る場合もあります。
こうしたケースでは必ずしも香典返しをする必要はありませんが、気になる方は、忌明けとなる四十九日を過ぎた後、いただいた香典の半額程度の品物を香典返しとしてお送りするのがいいでしょう。
供え物や供花を頂いた際にも同様な対応でいいでしょう。
葬儀の際香典を辞退することは、近年では珍しいことではありません。辞退する場合は、参列者が香典の準備をしなくていいよう、遺族側は香典辞退の旨をはっきり伝える事が大切です。
故人の思い、参列者の心遣いを理解したうえで辞退するかどうか決めるようにしましょう。
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