親が亡くなって初めてのお盆を迎えるとき 喪主は何を準備したらいいのか
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式のマナーの心配ごと、
今回のテーマは「親が亡くなって初めてお盆を迎えるとき」の準備についてご紹介します。
故人が亡くなって初めてのお盆を初盆(はつぼん)、新盆(にいぼん・しんぼん)といいます。
仏様になった故人が、「亡くなってから初めて里帰りをする」大切な行事です。
お盆は日本人にとって大切な行事のひとつです。地域によってお盆の時期も異なります。
今回は、初盆に関する準備や風習についてQ&Aでご紹介します。
Q. 通常のお盆と初盆は違うの?
A. 新盆の場合、故人を通常のお盆よりも手厚く供養するのが一般的です。僧侶にお経をあげてもらい、近親者を招いて初盆法要を営みます。
初盆の後は会食が開かれることが多く、事前に食事や香典返しなどの準備が必要なため、出欠の確認をきちんと把握しておきましょう。
Q. 四十九日の忌明け前にお盆が来た場合は?
A. 四十九日を過ぎる前にお盆が訪れる場合は、翌年のお盆が初盆になります。
初盆は、亡くなってから四十九日の忌明け後、初めてのお盆をいいます。
Q. いつ行うの?
A.各地によってさまざまなお盆の時期があるようですが、岡山県ではほとんどの方が8/13〜8/16に行います。
旧暦のお盆の時期に合わせる、地域の産業に合わせるなど、各地によってさまざまなお盆の時期があるようですが、岡山県ではほとんどの方が8/13〜8/16に行います。お盆の墓参りは、13日に行くのが一般的と言われています。
Q. 初盆に準備するものはあるの?
A. 盆棚(精霊棚)、精霊馬・精霊牛、迎え火・送り火、提灯、お供え
◆盆棚・・・お仏壇の前に盆棚(精霊棚)を設置します。お盆の際にのみ使用する祭壇。
お盆の時期には、ご先祖の霊は盆棚(精霊棚)に帰ってくるため、お仏壇の扉は閉めるのが習わしです。初盆の盆棚を「新棚(あらたな)」と呼ぶところもあります。
◆精霊馬・精霊牛・・・ナスやキュウリに足を付け、馬や牛の形を作ります。
故人の魂が現世とあの世を往来するための乗り物型の人形で、馬には足が速い馬に乗って早く家に帰ってきてほしい、牛にはゆっくりとあの世に戻ってほしいやお供え物をたくさん積んで帰ってほしいという思いが込められています。
◆迎え火・送り火・・・迎え火は、お盆に自宅へ帰ってくる先祖の霊を迎える目印として、お盆の終わりにまたあの世へと戻る先祖の霊をお見送りするため、どちらも玄関先や庭などで焚かれる火のことです。子供達が花火をして賑やかに行うこともあります。
迎え火は8月13日の夕方、送り火は8月16日の夕方に焚くのが一般的です。
◆提灯・・・盆棚(精霊棚)の手前両端に、提灯を一対並べます。新盆(初盆)の際には絵柄の入っていない白提灯を、玄関や部屋の窓際、仏壇の前などに吊るし、ご先祖の霊が迷わず辿り着けるようにとの思いがこめられています。白提灯は一度きりしか使いませんので、お盆が終わったらお寺で供養してもらうか、送り火で燃やします。
◆お供え・・・先祖様や故人の霊が戻ってくる期間、生前好きだったものを用意しておもてなしをします。お供え物の基本として「五供(ごく)」という決まりがあります。五供とは、お香、お花、ろうそく、お水、食べ物を指します。法要で参列者からお供えに食べ物をいただいた場合、紙包みのままお供えするのではなく、必ず「すぐに食べられる状態」にしてお供えするのがマナーです。
上記以外にも、招待する親族や知人への連絡、法要後の会食予約、僧侶を招く場合の連絡も必要です。特に僧侶はお盆の時期は大変忙しいので、スケジュールの調整は早めにお伺いする方がいいでしょう。
お盆行事で何より大切なことは、ご先祖様へ感謝の気持ちを忘れずにお迎えすることではないでしょうか。ご家族ができる範囲で、無理なく行ってください。
お盆のお迎えの準備、ご葬儀や法要、地域マナーに関してわからないことがある方、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。
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