親の葬儀で 好きだったお花で見送りたい。祭壇や共花について
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式のマナーの心配ごと、
今回のテーマは「親が亡くなった時 葬儀の祭壇に飾るお花」についてご紹介します。
親の葬儀を行う際、大好きだったお花で見送ってあげたい、遺言にたくさんのお花で見送ってほしいと希望が書いてある時、どのようにお花を選べばいいのでしょうか。葬儀で扱われるお花の種類や役割などをご紹介していきます。
◆葬儀で取り扱われる花の役割
葬儀で扱われる花には、大きく4種類あり、それぞれに役割があります。
●供花・・・葬儀会場や祭壇に飾る花のことです。
<い つ>通夜、告別式
<場 所>祭壇の脇などと一緒に供える
<贈る人>故人の近親者、参列できない人
●枕花・・・お通夜の前まで故人様の枕元にかざる花です。籠花など飾ります。
<い つ>臨終、訃報後から通夜にかけて
<場 所>故人の枕元
<送る人>親族や故人と特別親しい友人
●献花・・・キリスト教の葬儀で参列した人が一本ずつ祭壇に供えるための花です。
<い つ>告別式
<場 所>祭壇もしくは棺の中に供える
<送る人>葬儀に参列した人
◆供花を受取る
葬儀で供花をいただくことがあります。故人の霊を慰めるためのものであり、同時に贈る人のお悔やみの気持ちを表現するものです。遺族が香典を辞退した場合、香典の代わりに贈られることもあります。
供花は地位の高い人からではなく「故人と関係が深い方」から並べていきますので、最も関係が深い近親者(子供・兄弟姉妹・孫・その他の親族など)が最初です。
香典を辞退されている葬儀では、香典に替えて供花を贈ることもあります。しかし、家族葬などで葬儀場が狭いなどの理由、遺言で香典も供花も辞退する場合は、案内の際に辞退を示しましょう。
◆花祭壇でお見送りする
仏式の葬儀の場合、白木で作られている祭壇が一般的とされていますが、生花や造花で飾ったものが花祭壇(はなさいだん)です。花祭壇は、美しく華やかであるだけではなく、お花が持つ優しさや温かな雰囲気の中、悲しい気持ちを和やかにお見送りできる空間を作り上げてくれることから、故人や遺族の要望を取り入れたスタイルが多く選ばれるようになりました。故人が生前好きだったお花でお見送りすることも可能でしょう。
◆花選びで注意すること
花祭壇はどんな花でも使っていいのでしょうか。
白い菊が供花に多く使われていますが、花言葉に「ご冥福をお祈りします」があることや、白い色にはけがれがないこと、花の咲き方にまとまりがあって長持ちすること、などがあげられます。
他にカーネーション、ユリ、トルコギキョウ、デンファレなども人気です。
バラなどのとげがある花は供花には相応しくないという考え方もあるようですが、リクエストがあれば飾ります。また、毒がある花、ツルがある花、匂いが強い花も仏事には向かないため避けましょう。
供花はお葬式の一部として決まった花を使ってきましたが、最近では花祭壇のように色とりどりの花を選ぶことができるようになり、習わしだけでなく自由に花を選ぶことができる時代になってきました。
祭壇は、花が好きだった故人への想いや「その人らしさ」を表現できます。 個性と温かみを感じる花祭壇で、故人と最期のお別れをしてはいかがでしょうか。
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