親が亡くなって初めてのお正月のマナー
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「親が亡くなって初めてのお正月」についてご紹介します。
親が亡くなり、一周忌までの1年間は喪中と考えられています。喪中は、残された家族が悲しみを乗り越え、通常の生活に戻るために必要な期間とされています。この期間は必ずと言っていいほど年を越すため、最初のお正月は喪中として過ごします。では喪中のお正月はどのように何に注意をして過せばいいのでしょうか。
◆年賀状
喪中は年賀状を出しません
「喪中ハガキ」を出しておきましょう。
「喪に服しているため新年のお祝い、ご挨拶をすることができません」ということをお知らせします。
相手が年賀状を用意する、12月上旬には届くように出しましょう。
12月後半に不幸があった場合は、急いで喪中ハガキを出す必要はありません。
年始「松の内」が明けてから「立春」までに寒中見舞いを送って新年のご挨拶ができなかったことについてお詫びをしましょう。
喪中ハガキについてはこちらもご覧ください。
◆年越しそば
食べてもいいでしょう
年越しそばは、「長寿を願う」や「1年の厄を落とす」という意味で食べられているものなので、祝い事とは関係ありません。そのため、喪中でも食べることができます。
◆お正月飾り
お正月飾りは控えましょう
お正月飾りは、そもそも神道の習慣によるものです。神道では、忌明け(忌中(亡くなってから四十九日法要が終わるまで)が終わること)であれば神事をしても差し支えないとされていますが、喪中のお正月には、正月飾りを控えることが一般的です。
門松、お飾り、鏡餅はしない方がいいでしょう。
◆初詣
行く場所や忌明けであれば行っても良い
お寺に行く場合は問題ありません。
神社へ初詣に行く場合は忌明けであれば良いとされているようです。
事前に確認することをお勧めします。
◆新年の挨拶
「本年もよろしくお願いいたします」のみを伝えます
新年のお祝いの挨拶は避けましょう。
会社関係で相手が喪中とわかっている場合は、寒中見舞いとして7日から立春までに挨拶に行くといいでしょう。
◆親戚の集まり
集まっても問題はありません
毎年お正月に親戚で集まるご家庭も多いでしょう。喪中で集まるときは「新年のお祝い会」ではなく「故人を偲ぶ会」という名目や食事会としての集まりにしましょう。
◆おせち料理
おせち料理をはじめとするお正月のお料理は遠慮するのが通例
鯛やエビ、紅白のかまぼこなどお祝いの席で出される料理が並ぶため、おせち料理を喪中に食べることは慎んだ方がいいでしょう。
◆お年玉
あげても良い
お年玉の由来は、お正月に神様にお供えしたお餅を、みんなで分けたことがはじまりとされています。時代と共に、お餅からお金をあげるようになりました。
お祝いの言葉が書かれているお年玉袋を避けて渡しましょう。
家族の不幸から一年が経たないまま、さまざまなことに気を配らないといけません。
お正月の過ごし方として注意するべき点は「お祝い事か」どうかという点でみると分かりやすいでしょう。不明な点などあれば、お気軽に相賀佛光堂にお尋ねください。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。
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