知っていてよかった!祭祀継承者のこと
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、今回のテーマは「祭祀継承者」についてご紹介します。
長男や後継ぎの方々は、将来的に祭祀承継者になる可能性が高いと言えるでしょう。しかし、祭祀承継者にについて理解していない方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は祭祀承継者と役割について、詳しく解説したいと思います。
◆祭祀承継者とは
祖先の祭祀を主宰し、祭祀財産を承継する人のことをいいます。
読み方は、「さいししょうけいしゃ」です。
◆祭祀財産とは
祖先を祀るために必要な財産のことです。具体的には、以下の3つが挙げられます。
系譜(けいふ):家系図や過去帳など、先祖から子孫へと連なる血縁関係を記載した図表
祭具(さいぐ):位牌・仏像・仏壇・神棚・十字架など、祖先の祭祀や礼拝を行う際に使用される器具
墳墓(ふんぼ):墓石・墓碑など、遺体や遺骨を葬っている設備
◆祭祀承継者になる順番
民法897条1項により、以下の順序で定められます。
1. 被相続人の指定
2. 慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者
3. 家庭裁判所の指定
被相続人が生前に祭祀承継者を指定していた場合は、その指定が優先されます。
指定の方法は、遺言書による指定が一般的ですが、書面や口頭でも可能です。
被相続人が祭祀承継者を指定していなければ、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が祭祀承継者となります。
◆祭祀承継者がすること
祭祀財産を管理する義務を負います。
具体的には、以下の業務を行います。
<系譜の作成・保管>
系譜とは、先祖から子孫へと連なる血縁関係を記載した図表です。
祭祀承継者は、系譜を作成・保管する義務を負います。
系譜の作成には、被相続人の出生から死亡までの履歴、配偶者や子の履歴などを記載します。作成の方法は、手書きやパソコンで作成するのが一般的です。
系譜の保管は、大切な書類であるため、火災や水害などの被害を受けないよう、安全な場所に保管する必要があります。
<祭具の管理>
祖先の祭祀や礼拝を行う際に使用される器具です。祭祀承継者は、祭具を管理する義務を負います。
祭具の管理には、祭具の点検や修理、汚れや傷の補修などを行います。また、祭具の紛失や盗難を防ぐための対策も必要です。
祭具の種類としては、位牌、仏像、仏壇、神棚、十字架などが挙げられます。
<墳墓の管理>
遺体や遺骨を葬っている設備です。祭祀承継者は、墳墓を管理する義務を負います。
墳墓の管理には、墓石や墓地の清掃、墓参りの予約や案内などを行います。また、墳墓の老朽化や倒壊の防止のための対策も必要です。
墳墓の種類としては、墓石、墓碑、納骨堂などが挙げられます。
<祖先の祭祀の実施>
祭祀承継者は、祖先の祭祀を実施する義務を負います。
祖先の祭祀の種類としては、命日法要、新盆、お盆、お彼岸などが挙げられます。
祭祀財産の継承者は、法律上は絶対に必要ではありません。
そのため、一般的には、相続人や被相続人が指定した人物が祭祀承継者になることが多いです。
長男や後継者の方々は、将来的に祭祀承継者になる可能性が高いと言えるでしょう。そのため、祭祀承継者の役割や責任について、あらかじめ理解しておくことが大切です。
もし、祭祀承継者になるかどうかを悩んでいる場合は、ぜひ一度相賀佛光堂に相談してみてください。
祭祀承継に関する知識や経験が豊富であり、適切なアドバイスをさせていただきます。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。
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