今さら聞けない、おりんの意味と役割
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式・法要のマナーの心配ごと、
今回のテーマは「おりんの意味と役割」についてご紹介します。
仏教の儀式において、重要な役割を果たす「おりん」。
しかし、その意味や役割について詳しく知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、葬儀でよく見かけるおりんの基本知識から、
種類や使い方、そして現代における役割の変化まで、幅広く解説していきます。
◆おりんとは?
「おりん」は、梵音具(ぼんおんぐ)といわれる、
音を鳴らす事に意味のある、金属製の鐘型をした仏具です。
一般的には真鍮製のものが多いですが、金銅製や鉄製のものも存在します。
◆おりんの構造
おりんは、以下の4つの部分から構成されています。
・鐘部:音を鳴らす部分。形状は様々で、半球形や円錐形、釣鐘型などがあります。
・りん布団:りん布団と言われる座布団の上に置きます。
布団には衝撃を吸収したり、転がるのを抑えるといった役割があります。
・杵:鐘部を叩いて音を出すための棒。
木製や金属製のものがあり、先端にはゴムや布などが巻かれています。
・台:おりんを支えるための台座。木製や金属製のものがあり、形状も様々です。
◆おりんの役割
1、儀式への合図
葬儀をはじめとする仏教の儀式において、おりんは様々な場面で合図として用いられます。
例えば、以下のような場面で用いられます。
• 読経の開始・終了
• 焼香の開始・終了
• 黙祷の開始・終了
• 法要の開始・終了
2、邪悪なものを払う
仏教では、おりんの音を鳴らすことで、邪悪なものを払い、
清浄な空間を作り出すことができると考えられています。
そのため、葬儀だけでなく、寺院での法要や仏前結婚式などでもおりんが用いられます。
3、亡霊を供養する
おりんの音を鳴らすことは、亡霊を鎮魂し、供養することにも繋がるとされています。
そのため、納棺時や火葬時におりんを鳴らすことがあります。
◆おりんの種類
おりんは、大きさや形状、材質によって様々な種類があります。
代表的なものをいくつかご紹介します。
・卓上おりん: 一般的に最もよく見かける小型のおりん。仏壇などに置いて使用されます。
・吊りおりん: 天井から吊るして使用する大型のおりん。寺院などでよく見かけます。
・手おりん: 片手に持って使用できる小型のおりん。修行僧などが使用します。
・金おりん: 金箔を貼ったおりん。高級感のあるおりんで、法要などで使用されます。
◆現代におけるおりんの役割の変化
近年では、葬儀の簡素化や仏教離れの影響により、おりんの使用頻度が減少している傾向があります。
しかし、完全になくなったわけではなく、以下のような場面で、その役割を担い続けています。
・伝統的な葬儀:伝統的な形式で行われる葬儀では、今でもおりんが重要な役割を果たします。
・寺院での法要:寺院で行われる法要では、今でもおりんが用いられます。
・自宅での仏壇供養:仏壇での供養でも、おりんを用いることがあります。
おりんは、仏教の儀式において重要な役割を果たす仏具です。
その意味や役割を理解することで、葬儀や法要への理解を深めることができます。
近年では、仏壇がある糧も減っており、おりんの使用頻度が減少している傾向がありますが、
仏壇の前に座る機会があれば、おりんを鳴らしご先祖様とのつながりを深め、
かけがえのない時間を過ごストいいでしょう。
相賀佛光堂では、仏具の販売も行っております。
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また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。
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