お仏壇やお墓参りで手に取る「ろうそく」の役割、知識
皆さまこんにちは。玉野で仏事のお手伝いをして40年以上、相賀佛光堂です。
よくある葬儀・葬式・法要のマナーや知識、今回のテーマは「ろうそく」についてご紹介します。
お仏壇やお墓参りで手に取るろうそくについて、改めてじっくり考えたことはありますか?
実は、ろうそくはただの灯火ではなく、深い意味を持つアイテムです。
この記事では、そのろうそくの役割、種類、豆知識をご紹介します。
◆ろうそくの役割
ろうそくは古くから、宗教的な儀式や供養に使われてきました。
その理由は大きく3つあります。
明かり
電気のない時代、ろうそくは夜間の明かりとして欠かせないものでした。
特に、仏壇やお墓参りの場では、故人の魂を導く灯火として重要な役割を果たしました。
浄化
炎のゆらめきには、心を落ち着かせ、空間を浄化する力があると信じられてきました。
お仏壇やお墓参りでろうそくを灯すことは、故人の霊魂だけでなく、
参拝者自身の心身を清める意味合いもあります。
供養
ろうそくの炎は、仏教では智慧(ちえ)の光を表すともされ、
故人の冥福を祈り、供養の気持ちを伝えるシンボルとして使われてきました。
◆古代から現代まで!ろうそくの種類
ろうそくには、様々な種類があります。
代表的なものをいくつかご紹介します。
和ろうそく
植物由来の油脂で作られた伝統的なろうそくです。
和紙でできた芯が特徴で、芯が太いため消えにくい。
洋ろうそくに比べてすすが出にくく、火力があり、優しい灯りが特徴です。
1本1本手作業で作られていることが多い。
洋ろうそく
パラフィンワックスなどを原料としたろうそくです。
芯には糸が使われていることが多く、
安価で手に入りやすく、様々な形や色があります。
ティーライト
小さなアルミカップに入ったろうそくです。
火持ちが良く、アロマポットの燃料などに使われる。
元々はティーポットを温めるために使われていたことが名前の由来。
LEDライトは、火の心配がないため、小さなお子様がいるご家庭でも安心です。
嗜好品キャンドル
ご先祖様が好物だった食べ物や飲み物の形をしたキャンドルが、
ミニチュアサイズで市販されています。
甘味ものや飲み物など数多く揃っています。
◆ろうそく豆知識
・ろうそくの炎が左右非対称に揺れている場合は、
風の影響を受けている可能性があります。
火の安全のため、風の強い場所は避けましょう。
・ろうそくの芯が長くなりすぎた場合は、ハサミでカットしてあげましょう。
芯が長すぎると、すすが出やすくなります。
・消した後のろうそくは、固まるまで動かさないようにしましょう。
熱いろうそくを動かすと、倒れて火傷をする恐れがあります。
・火を消すときは、手であおいで消すのが礼儀とされています。
吹いて消すものではないと言われているのは、
神聖であるべき仏壇の前で息を吹きかけることは不作法とされているからです。
ろうそくは、単なる灯火ではなく、深い意味を持つ大切なアイテムです。
お仏壇やお墓参りをする際には、
ぜひろうそくの役割や種類、豆知識について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
また、法要やご葬儀に関してわからないことがある方や、準備が難しい方は相賀佛光堂にご相談ください。
相賀佛光堂は、玉野市・岡山市南区エリア(旧灘崎町、迫川、荘内、常山、八浜、宇野、築港、直島、豊島)で「地元とともに生きる」葬儀社です。
地元で安心して葬儀をあげていただけるよう、まごころを込めてお客様に寄り添いサポートいたします。
仏事でお困りの際はお気軽にご相談ください。