お盆に提灯をかざるのは何で?

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先祖の霊が迷わず家に辿り着くためじゃ!

A.先祖の霊が迷わず家に辿り着くためじゃ!

盆提灯は、祖先の霊が迷わず家にたどり着けるように灯しておく提灯で、よく親戚が提灯を贈るものと言われておるが、誰に贈ってもかまわん。生前の恩を感謝するという意味で、親しい友人やお世話になった方へ贈っても差し支えないじゃろう。

新盆・初盆

新盆とは故人の死後、四十九日の忌明けを過ぎてから初めて迎えるお盆の事で、初盆などとも呼ばれておる。
初盆には法事法要とは別に、供養の儀式が営まれるが、初盆以外のお盆は、遺族だけで祖先の霊と一緒に供養をするのが一般的じゃ。

盆提灯の種類

そんな盆提灯じゃが白提灯と絵柄の入った提灯の2種類がある、新盆で使うのは白提灯じゃ。
昔は玄関や軒下に飾ることが多かったが、最近は仏壇の前に飾ることが多くなっとる。
新盆で使用した白提灯は、送り火で燃やす、あるいはお寺で供養してもらいます。事前にお寺に確認をとっておくとよいじゃろう。

絵柄の入った盆提灯は、毎年飾るもので、お仏壇や精霊棚の脇に置いておく。お盆が終わったら丁寧にホコリをはたいて保管するんじゃ。
絵柄の入ったものはお盆と同様、お彼岸や法事などに飾ってもOK!先祖や仏様に感謝して手を合わせる行事じゃから、普段よりも丁寧に仏壇を飾って心をこめてお参りすることは大変良いことじゃぞ!!

使う時期 飾る場所 お盆が終わった後の処理
白提灯 新盆 元々は玄関や軒下、現在は仏壇の前 送り火で燃やす、お寺で供養してもらう
絵柄の入った提灯 お盆 お彼岸 法事 仏壇、精霊棚の脇 きちんと掃除して保管

まとめ

盆提灯はお盆の供養を表すもの。故人への感謝の気持ちを込めて準備しよう
ただ、贈る場合は先方の家庭事情や家の広さなどを考慮したうえでサイズを考えるようにするんじゃぞ!!