いまさら聞けない・・・お彼岸ってなに?

TOP > お墓参りの困った! > 第10回 お彼岸とは

A.時期、内容を説明するぞい!

「暑さ寒さも彼岸まで」なんていう言葉もあるが、どんなものかを知っておるか?
今回は彼岸について説明するぞ!

時期

彼岸には春彼岸と秋彼岸があり、
それぞれ、春分の日(3月21日頃)、秋分の日(9月23日頃)を中日として、
その前後の3日を合わせた7日間を彼岸
という。
春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」と呼ぶのに対し、
秋の彼岸を「のちの彼岸」「秋彼岸」と呼び分けることもあるぞ。

なぜお彼岸にお墓参りをするの?

仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、その反対側の
私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)という。
そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、
彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになったのじゃ。

彼岸のこの時期が一番距離が近くなり、通じやすくなると言われている。そのためこの時期に先祖供養を行う。

実はお彼岸は日本のみ

国民の祝日を定める法律を見てみると次のように定められている。
 春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ。
 秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
自然への信仰と先祖供養が仏教の「彼岸=極楽浄土」の教えと結びつき、
春分・秋分の日を中心にご先祖様の供養をお彼岸に行うようになったとされている。

つまり、お彼岸のお墓参りには、
「生かされていることへの感謝」、「ご先祖様への感謝」をする大切な節目と捉えた
日本独自の価値観が大きく息づいておるのじゃな。

お彼岸はお盆のように特別な準備やお飾りは必要なく、家族揃ってのお墓参りを行おう。
墓参りの方法が分からないなら、第1回で説明しておるから要確認じゃ!