Q.なぜ菊をよくお供えするの?

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A.「長持ち」「種類豊富」「邪気を払うとされる」といった理由からじゃ!

お墓によくお供えされる花といえば…?
皆、一番に菊が思い浮かぶのではないかな?
今回は、なぜ菊がよくお供えされるのかを解説していくぞ!

菊が選ばれる理由

菊が選ばれる3つの理由を紹介しよう!

・日本の気候に合って長持ちする
お墓にお供えするには、すぐ枯れてしまう花だと片付けも大変じゃ。
日本に古くからあり日本の気候に合う菊は長持ちすると言われておる。
茎を斜めに切り水の吸い上げを良くしたり、
水をなるべく替える等するとより一層長持ちするぞ。
・種類が豊富
日本でも欧米でも品種改良され、色々な種類があるから好きなものを選べるのぅ。
・邪気を払うとされている
菊は奈良時代から平安時代初期に日本に伝わったとされ、
古くから親しまれてきたのじゃ。
その香りや気高さから、邪気を払うと言われておるぞ。
平安時代には菊にあやかり、健康を保ち季節の変わり目を
乗り切る行事も行われておったのじゃ。


お供えする本数は?

3本、5本、7本の奇数が一般的じゃ。
左右の花瓶それぞれに奇数になるようにお供えしよう。

菊の色は?

亡くなってから日が浅い場合は、控えめな白や淡い色を選ぶのが一般的じゃ。
それ以降は様々な色の菊をお供えするが、
3本の場合…白、黄、紫
5本の場合…白、赤、黄、紫、ピンク
といった組み合わせが多いぞ。

菊の花言葉

菊の花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」など気品を表すものじゃ。
これは天皇家の家紋になっていることから来ていると言われておるぞ。

気持ちを込めてお供えしよう

菊が選ばれるのには合理的な理由や日本古来の伝統があったんじゃな。
菊について紹介したが、供えるのはもちろん菊でなくても良いぞ。
ただし下記の植物は避けた方が良いとされておるので頭に入れておこう。

(1)トゲのある植物
(2)香りの強い花
(3)毒のある植物