お家の引っ越しにあわせて、
お墓も引っ越しできるの?
TOP > お墓参りの困った! > 第28回 お墓の引っ越し
A.市町村とお墓の管理者に申請すれば可能じゃ!
「引っ越しなどでお墓が遠くなってしまい、なかなかお参りに行けない」
という人が最近は多いのではないか?
その時、お墓も一緒に動かすことができれば楽じゃのう。
そこで今回は、お墓の引っ越しの仕方について、説明するぞ!
お墓の引っ越しのことを「改葬」と言うぞ!
「改葬」には、主に次の3つのパターンがある。
お参りのしやすさや親戚の意向などを踏まえ、良いやり方を選ぶのじゃ。
●遺骨を全て持っていく場合
そのお墓に参る家族が揃って引っ越しする時には、お墓の機能を丸々移転すると良いじゃろう。
その中でも、今ある墓石を引き続き使うか
新たな墓石を建てて元の墓石は処分するかを選ぶことができるぞ。
●遺骨を一部だけ持っていく場合
親戚が元の土地と新たな土地に分かれて住む時は、
新たな土地に墓石を建て、遺骨の一部を分けてもらう「分骨」をすると良いぞ。
●そもそも引き継ぎ手がいない場合
自分の後に参ってくれる人がいないのであれば、寺院の納骨堂などへ
「永代供養」をお願いし、管理・供養してもらうのも良いじゃろう。
「永代供養」については、また別の機会で詳しく説明するぞ。
いずれの場合も「改葬」する時は魂を抜く法要をすませ、
適切に移転や処分を行う必要がある。
詳しくは、石材店などにお願いするのじゃ。
「改葬」には大きく5つのステップがあるぞ!
墓石を移転したり新たに建てたりするための、一般的な手続きは以下の通りじゃ!
移転完了まで半年〜1年程度の期間を見込んでおくと良いぞ。
1)移転先を決める
移転先の墓地や霊園を決めて、「墓地使用(永代使用)許可証」を発行してもらうのじゃ。
↓
2)移転元の墓地で手続き
移転元の墓地に「埋葬(収蔵)証明書」を発行してもらうぞ。
↓
3)移転元の市町村へ申請
「改葬許可申請書」を記入し、移転先・移転元から受け取った書類とともに提出。
「改葬許可証」をもらうのじゃ。
↓
4)墓地からお骨を取り出す
既存墓地に「改葬許可証」を提示して、墓地からお骨を取り出すぞ。
お骨は、再び納骨するまで、大切に保管するのじゃ。
↓
5)移転先墓地へ「改葬許可証」を提出
「改葬許可証」を移転先の寺院・霊園などへ提出し、
お骨を埋葬して、完了じゃ!
無理なくお参りできる手段を選ぶのじゃ!
お墓は家族や友人が参ってくれてこそのものじゃが、
生きているわしらが、お参りすることで心安らぎ、
「また明日から頑張ろう!」と思えることが一番大切じゃ。
「改葬」にも手間とお金がかかるからのう。
無理なく気持ちよくお参りするにはどの方法が一番良いか、
よく家族と話し合って決めるのじゃ。