Q.お墓は、どちらの向きに建てるのがよいの?
A.お墓の方角に厳密なルールはない。じゃが、好まれている方角はあるぞ!
一度建てると、建て直しが大変なお墓。
じっくり検討してから建てたいものじゃ。
その中でも、占いが好きな人や、昔の日本の暮らしに詳しい人の中には
方角が気になる人もおるかもしれんのう。
実は、お墓を建てる方角に厳密なルールはないんじゃが
宗教観やお参りの仕方から、好まれている方向はあるのじゃ。
よく好まれるのは南向きか東向きじゃ!
特に宗教的に意味合いはないが
一般的によく好まれるのは、南と東じゃ。
その理由は、日当たりにある。
南や東に向くと、お墓の正面に日光が当たるため
「ご先祖様に正面から明るく日を浴びてほしい!」という
思いやりから、好まれておるのじゃ。
反対に、北向きにすると
影が墓前に落ちて暗くなってしまうため
あまり良い気分ではないのう。
さらに日本では昔、北を上座としておった。
「ご先祖様を上座においてお参りをすべき」という想いも
南向きには、込められているのじゃ!
浄土真宗では、西向きが良いとされておるぞ!
浄土真宗には「西方浄土」という教えがある。
仏様がいらっしゃるお浄土は西方にあるという考え方じゃ。
お墓を西に向けることで
亡くなった方が迷わずにお浄土へ行けるようになると
考えたんじゃなぁ。
お盆に、ご先祖様を迎えて、再びあの世へ送り出す時にも
行き来を感じられると、お参りにも心を込めやすいかもしれんのう。
一つの参考にしてみるとよいじゃろう。
方角を選べない時は、灯籠を使うのじゃ!
ここまで、よく好まれる方角を紹介してきたが
霊園によってはお墓が既に設置されていたり
他のお墓との兼ね合いで方向を変えるのが難しい場合もある。
それでもどうしても気になる人は
方位の災いを取り除くと言われる、灯篭を一緒に設置するとよいじゃろう。
十二角形の形をしている灯篭はどこから見ても正面になるとされておる。
じゃから、悪い方角が持つ効果も打ち消してくれるのじゃ!
お墓の方角については、厳密なルールが決められていないだけに
宗派の教えから日当たりまで、考え方は様々じゃのう。
「こちらに向けないと不幸になるかも!?」と不安に思うのではなく
良い説を取り入れて、前向きにお参りするのが良いじゃろう。