Q.お墓に刻まれた赤い文字の意味は?

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A.仏様の弟子になってないことを表しておる!

A.仏様の弟子になってないことを表しておる!

お墓参りに行った時、お墓に彫刻した文字に
赤い色が入っているのを見たことがあるじゃろうか?
実はあの赤い文字にはこんな意味があるのじゃ!

赤い色は「生」の証

お墓の裏面、もしくは右側面には建てた人の名前が彫ってあるんじゃが、
建立者がまだ生きている場合、文字に朱(赤い色)を入れるのじゃ。
昔は生前にお寺で戒名を授かっておった。

戒名は、仏門に入ったしるしとして与えられる名前じゃ。
しかし生前はまだ正式に仏様の弟子になってはおらん。
そこで、墓石に彫刻する時にそのことがわかるように朱が入れられておった。
その名残で、建立者の名前にも「まだ生きています」という意味で
朱を入れるようになったのじゃ。

どんな名前を入れる?

どんな名前を入れるかは以下の3通りあるぞ!

●建立者が生前に戒名を受けている場合は戒名を入れる
●戒名を授かってない場合は名前を俗名で入れる
●建立者ではなく将来的に同じお墓に入る予定の人の名前を入れておく

これは建立者が亡くなった後、
将来一緒に入る予定の人がこのお墓を守っていく立場になるためじゃ。

建立者が亡くなった後は?

【生前戒名ならば色を抜くべき】
建立者が亡くなると、正式な仏様の弟子として成仏したものとみなすため、
生前に戒名を授かった場合は亡くなったら朱を抜くようにする。

俗名ならば抜かなくても良い

【生前戒名ならば色を抜くべき】
建立者が生前に戒名を授かっていない場合は、
亡くなっても仏様の弟子として扱われないので、朱を抜く必要はないぞ。

お墓のルールは色々

お墓の作り方は地域や慣習によって様々じゃ。
名前のどの部分に朱を入れるかにも違いがあったり、
地域によっては朱色ではなく銀色、金色、白色、紺色などの色を入れる場合もある。
心配であれば、菩提寺に相談するのが安心じゃ!

色が意味を持っているので、言葉で書かなくても大丈夫です。