Q.お仏壇に掛ける掛軸にはどんな意味があるの?
A.仏像と同じ役割をしておるぞ!
お仏壇の奥の方に小さな掛け軸が掛けてあるのを知っておるか?
あれには一体何が描いてあるのか、どんな意味を持つのか、紐解いていこう。
掛け軸の役割
お仏壇の掛け軸は、仏像と同じ役割を持っておる。
一般的には「本尊」と「両脇侍(脇侍左・右)」の3本がひとつのセットとなるぞ。
あるいは、本尊を仏像にして両脇侍を掛け軸にするということもあるのじゃ。
仏像と同じ役割を担っているので、仏壇に祀る前には「魂入れ」や「お性根入れ」と
よばれる開眼供養が必要となる。
開眼供養をすることで仏様や仏になった故人、ご先祖様の魂が掛け軸に宿るのじゃよ!
宗派による違い
仏様は大きく分類すると「如来」、「菩薩」、「明王」、「天部」の4種類となる。
それぞれ以下のような役割を担っておるぞ。
●如来…真実から来た者(最高の地位)
●菩薩…悟りを求める者
●明王…如来の命を受けて調伏や救済を行う者
●天部…仏敵から人々を守る者
宗派によってお祀りする仏様が違うので、菩提寺の宗派に合った本尊と両脇侍が
描かれた掛け軸をそろえよう!
仏具店で宗派名を伝えると適切なものを選んでくれるので、相談してみるとよいぞ!
掛け軸も仏様の宿る場所!
お位牌だけでなく、掛け軸にも魂が宿っておるということを知ってもらえたかのぅ。
礼拝するときには心を込めて手を合わせるようにするのじゃよ!