Q.夫婦それぞれの家のお墓が離れていてお参りが大変・・・。
 まとめてお参りできるようにならない?

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お墓を1つにまとめる、両家墓がよいじゃろう!

A.お墓を1つにまとめる、両家墓がよいじゃろう!

住んでいる所からお墓が離れていたり
家族・親族のお墓がいくつもあったりすると
お参りに行くだけでもちょっとした旅になってしまうのう。

お参りをする人が限られており、近くに住んでいるのであれば
思い切って、お墓を1つにまとめてみてはどうじゃろう?
2つのお墓を1つをまとめたものを“両家墓”と言うぞ。

ポイントは場所と石碑の選び方じゃ!

両家墓を建てる時に決めなければいけないことは大きく2つあるぞ。

●場所選び
まず、お墓を建てる場所を選ぶのじゃ。
既にあるお墓の1つにまとめてもいいが、新しい場所に建て直すのならば
どこの霊園にするかから、考える必要があるぞ。
その時、民間霊園であれば、別の宗派もあわせて
埋葬することができるので、使いやすいじゃろう。

●石碑選び
暮石には、大きく2つのパターンがある。
家ごとに別の石碑を建てる場合と1つにまとめてしまう場合じゃ。

別の石碑を建てる場合、1つの区画に2つの墓跡を並べて設置するのじゃ。
納骨室も別々のため、まとめた後も各家を大切にできるような気がするのう。

対して、1つの石碑にまとめる場合
1つの石碑に2つの家の名前を並べて掘るのが一般的じゃ。
もし洋型暮石やデザイン暮石など変わった形にするのであれば
好きなメッセージを大きく書いた下に両家の名前を入れることもある。
両家の一体感をより感じられるのがこっちのパターンじゃ。

建てる前には供養を忘れず行うなど、気をつける点があるぞ!

お参りも管理も便利そうな両家墓じゃが
建てる上ではいくつか気をつけなければいけないことがあるぞ。

●お墓を移動、閉じるときにはちゃんと供養する
これは「お墓の引越し」でも説明したことじゃが
お墓の移転や処分の時には、必ず魂を抜く法要が必要じゃ。
正しい手順を踏んでから移動させるように気をつけるのじゃ。

●お墓2つ分をまとめられるくらい広いスペースを取る
2つのお墓を1つにまとめると、当然納める骨壷の数も多くなる。
両家墓を建てるには、普通のお墓よりも大きな場所が必要になるぞ。
それぞれのお墓にどれだけのご先祖様が眠っておるのか
確認してから、お墓の計画を立てるとよいじゃろう。

●宗派の違いが壁になることもあるぞ
それぞれの家で宗派が異なる場合はまとめるのが、難しいこともあるので注意じゃ。
特に寺院墓地は、宗派が限られている上に
檀家にならないといけない場合があるぞ。

両家墓は、お墓の継承者がいない時にも安心の仕組みじゃ

両家墓は、実は古くからあるお墓の形じゃ。

お墓を受け継ぐ子どもがいない時や
一人娘が嫁いでしまってお墓の維持が難しい・・・
そんな時に、嫁ぎ先と両家墓にすることで
お墓が見捨てられないようにしていたのじゃ。
2つの家で管理できればその先も安心じゃのう。

お墓は参る人がいてこそ!
両家で協力して大切にしていくのじゃ!



居座らないようにしましょう。