お盆ってなんでやるの?

TOP > お墓参りの困った! > 第4回 お盆を行う理由

A.2つの理由があるんじゃよ!!

前回はお盆の時期、やり方について紹介したが、
そもそも何でやるかを伝えてなかったのう!
じゃから今回は、そこについて教えていくぞい!

さて、お盆をやる理由じゃが、実は2つあるんじゃ。
1つは先祖や亡くなった人たちが苦しむ事なく成仏してくれるようにと
子孫が報恩や追善の供養をするため。
もう1つはご先祖様の魂がお墓に帰ってくるのをお迎えするためじゃ。
最初に言った理由は、法事をやる理由と少し似ておるのう。
参照【法事の困った!第3回 なんで法事をするの?】

二つの理由があるのには訳がある。
お盆の由来は「盂蘭盆(ウラバンナ)」という仏教行事。
そして「亡くなった人の霊が帰ってくる」という考えは日本古来からの民俗信仰からきている。
つまり、現在ある馴染みの深い日本のお盆という風習は
盂蘭盆と日本の民俗信仰が混ざった思想が元となっているのじゃ!

「盂蘭盆(ウラバンナ)」

「盂蘭盆」の行事は釈迦の弟子の一人、
目連尊者(もくれんそんじゃ)が母を救う話に由来している。
目連尊者はある時、神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち、苦しんでいると知った。
そこで、どうしたら母親を救えるのかお釈迦様(おしゃかさま)に相談したところ、
「夏の修行が終った7月15日に僧侶を招き、
多くの供物をささげて供養すれば母を救うことが出来るであろう」

と言われたと伝えられておる。
そこで、目連尊者が釈迦の教えのままにしたところ、
その功徳によって母親は極楽往生がとげられたという。

それ以来(旧暦)7月15日は、父母や先祖に報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日となったのじゃ。

日本古来の信仰との融合

日本では、推古天皇の14年(606年)に、はじめてお盆の行事が行われたと伝えられておる。
その後、古くからの農耕儀礼や祖霊祭祀などが融合し、今のような形になったのじゃ!

ダガジク和尚のひとこと

どうじゃ?
古くから続く行事のルーツを知るのも、面白いじゃろう?
日本のお盆行事は、家族や一族があつまりご先祖を供養し、
亡くなられた人をしのぶ行事として行なわれる。
家族や一族が集まり、故人の思い出を語り合うことは大変に意義ある
素晴らしい風習であるから、後世にも残していきたいのう!