Q.お墓を建てたらお祝いをするの?

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A.生前に建てた場合はお祝いをするぞ!

お墓とお祝い…一見対極にあるようじゃが、実は一概にそうとは言えないのじゃ!
どんな時にお墓の建立をお祝い事とするのか、状況別に解説していくぞ。

生前にお墓を建立したとき

生前にお墓を建立することは、昔から「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、
長寿を招くと言われるおめでたいことなのじゃ。
お墓完成のお披露目として「建碑式(けんぴしき)」または「開眼法要」と
言われる法要が開かれることがある。
建碑式では、お寺さんに読経を上げてもらい、新しいお墓に魂を入れてもらうのじゃ。
この時、建碑された方に贈るご祝儀「建碑祝い」を渡すぞ。
紅白水引がついたご祝儀袋に新札を包み、
表書きは「建碑御祝」「建碑設立御祝」などとして渡そう。
建碑式が開かれない場合にも、親族間などで金額が偏らないよう事前に話し合い、
建碑祝いを渡すようにするとよいじゃろう。

仏事と建碑式が一緒に行われるとき

納骨式などの弔事と一緒に行う場合でも、建立がおめでたい事に変わりはない。
建碑祝いと香典どちらかを別のタイミングで先に渡しておくか、
またはひとつにして渡すのじゃ。 まとめて渡す場合は仏事を優先するので、
表書きを「ご仏前」として白黒水引の不祝儀袋に包んで渡すのじゃよ。


お葬式後にお墓を建立したとき

急な不幸で埋葬するお墓がなく、亡くなった後でお墓を建立したなどのケースじゃ。
この場合はお祝い事ではないので建碑祝いではなく、
表書きを「御仏前」とした不祝儀袋に包んで渡すのじゃ。


生前のお墓建立はおめでたい!

意外かもしれんが、生前からお墓を準備することは縁起の良いことなのじゃ!
ただしご祝儀は状況によって形式が変わるので注意するんじゃよ!