Q.お墓に巻いてある白い布は何?

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建てたばかりの墓石を守るためにサラシをまく風習があるのじゃ

A.建てたばかりの墓石を守るためにサラシを巻く風習があるのじゃ

お墓に白い布が巻かれているのを
見たことがあるかのう?

布は大小様々あるが
あれは開眼供養前の新しいお墓を守ってくれているものなのじゃ。
今回はその意味や外した後のことについて説明しよう。

サラシは新しいお墓を邪気から守ってくれるのじゃ

真っ白なサラシが何からお墓を守っているのかというと
雨風や動物・・・・だけではなく
邪気(悪いもの、邪なもの)が入らないよう
守ってくれているのじゃ。

できてすぐの墓石には
まだ誰の魂も入っておらん。
そのままでは、魂の代わりに邪気が入ってきてしまうとされておる。

これを防ぐために
施工時に石材店などが用意してくれるのが一般的じゃ。

開眼供養をする時にお寺さんが外してくれるぞ

白いサラシを外すのは
開眼供養のタイミングになる。

開眼供養とは
新しくできたお墓に魂を入るために
お寺さんにお経を読み上げてもらうことじゃ。

お墓は、開眼供養をしてもらい
死者やご先祖様の魂を迎え入れて
初めて、礼拝するお墓になるとされておる。
それまでは、ただの石として考えられておるのじゃな。

ただし、宗派やお寺によっては
開眼供養を必要ないと考えているところもある。
サラシが必要かどうかもあわせて
確認しておくと良いじゃろう。

外したサラシは縁起物として再利用すると良いぞ

お墓から外したサラシ。
どう処分するか困りそうなものじゃが
実は、昔から縁起物として重宝されており、再利用すると良いのじゃ!

例えば、次のような使い方があるぞ。

●お墓や仏壇のお掃除用
 それまでお墓を守ってくれていた神聖なサラシじゃ。
 仏具を拭く時に使えば
 汚れだけでなく、近づく邪気も祓ってくれそうじゃな。

●妊婦さんの腹帯
 ご先祖様が入るお墓を守っていたサラシが新しい命を守り
 安産になると言われておる。
 ご先祖様から次の子孫へとつながっていく素敵な考え方じゃ。

折角、新しくたてたお墓じゃ。
自分たち家族や、これから入る子孫
そしてこれまでを支えてくれたご先祖様のためにも
大切に扱ってくれのう。



縁起物とはいえ、大きすぎます。