Q.お墓のお供え物には何を選んだらいい?

TOP > お墓参りの困った! >第38回 お墓のお供え物について

A.お供え物の基本「五供(ごく)」をおさえておこう!

お墓のお供え物というと、食べ物やお花などが思い浮かぶじゃろう。
しかしそのお供え物にも、実はしきたりや意味があるのじゃ!
あまり難しく考える必要はないが、
お供え物の基本について知っておいて損はないぞ!

基本のお供え物「五供(ごく)」

仏教での大事なお供え物が、“香・花・灯燭(とうしょく)”の3種類。
さらに故人を供養するために“浄水”と“飲食(おんじき)”の2種類がある。
これら「五供」が、お墓参りでの基本のお供え物じゃ!

【1】香
お線香などの香りのことじゃ。
場を清めるとともに亡くなった人々の食べ物でもあると考えられておるぞ。

【2】花
花の香りもあの世の人々の食べ物ともいえるが、
墓前の花は故人が宿る依代とも考えられておる。

【3】灯燭(とうしょく)
ロウソクなどの灯りは道を照らし、仏様の慈悲を表しておる。
お参りが済んだら必ず手で扇ぎ消してから持ち帰るようにするんじゃよ!

【4】浄水
人が生きていくうえで欠かせない水は、仏様の好物とも言われておる。
きれいな水をお供えしよう!

【5】飲食
故人の好きだった食べ物や飲み物をお供えするとよいじゃろう。
ただし仏教では肉や魚などの“なまぐさもの”と、
ニンニクなどの“ひどくにおうもの”は好まれんから注意じゃ!

神道では祭壇に魚や卵を捧げるので、あまり神経質になる必要もないじゃろう。
食べ物は半紙や懐紙などの上に置いてお供えしよう。
お酒やジュースを墓石にかけるのは、墓石が痛むのでやめておくのじゃぞ!

お墓→お仏壇へ、もう一度お供えするのはアリ?

ちなみに、お供え物を供えた後、持ち帰って再び仏壇に供えるのは良いのじゃろうか?
これには、気持ちを込めて準備したものだからご先祖様もわかってくださるという見方と、
ご先祖様が召し上がった食べ残しだから失礼だという正反対の考え方があるようじゃ。
気になるようなら親戚や家族に確認してみるとよいじゃろう。

お供え物の準備はこれでバッチリ!

何気なくお供えしていた物にも、
実はひとつひとつ意味があったのじゃ!
基本を頭に入れておくと、お墓参りの持ち物の準備もグッとスムーズになるぞい!

色が意味を持っているので、言葉で書かなくても大丈夫です。