「合掌」の仕方ってありますか?
A.実は合掌にもやり方があるんじゃよ!
ただ手を合わせれば良いと思っている諸君!
実は合掌にも、マナーがあるんじゃよ。
まずは、合掌の発祥・意味について知っていこうかのう。
インドや東南アジアでは、今も日常的に合掌をしておる。
二つの掌(たなごころ)を合わせることは、心を一つにして気持ちを安静にする効果があり、
神仏に向かって精神を統一して祈るという作法にかなっておる。
日本の合掌は、インドに生まれたこの形式が宗教的な礼法として取り入れられ、伝わってきたのじゃ。
ちなみに、神道やキリスト教ではこの合掌とともに拍手をうったり、十字をきったりされとるぞ!
合掌の方法
合掌の仕方は宗派によって色々と違いがあるが、
特にこだわりがないのであれば、もっとも一般的な合掌をするのじゃ。
右手(仏様)と左手(自分)の指と指をぴったりと合わせる方法で、
仏と自分が
合体し、祈る心となるのをイメージしておる。
まず、両手の5本の指に隙間を作らないようにし、両手をピッタリと合わせる。
肩の力を抜き、合わせた両手をちょうど胸の位置に置き、前方45度の角度で傾ける。
背筋を伸ばし、肘を張らず、脇も適度に余裕を持たせるのじゃ。
その時、墓石よりも体を低くするのが礼儀じゃから、しゃがんで合掌し、冥福を祈るのじゃ。
数珠と合掌
他にも、数珠を使った合掌の方法もあるのう。
数珠には仏教的に「煩悩を消し去り、仏様の功徳を得られますように」との願いが込められておる。
使い方は宗派によって多少の違いはあるが、一般的なものを説明するぞい!
数珠を持つときは、左手で房を下にして持つのじゃ。
そして、合掌する時は両手にかけて、親指と人差し指ではさむのじゃ。
ちなみに数珠には「身に付けているだけで様々な罪を滅ぼし、無量な福を受ける」という
意味合いもあるから、最近では仏事だけではなく、普段から「お守り・魔除け」として
腕輪のような形をしたものを身に付けている人を見かけるようになった。
数珠はますます私達の身近な存在になってきているようじゃのう。
ダガジク和尚のひとこと
合掌には不二一体の感じと心の統一が大切なんじゃ。
心を静めて仏との一体感を覚えながらの祈りをすることが作法の肝心じゃから、
合掌時も心せよ!!
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