「のし袋」の基本的なこと教えて!その2
TOP > お通夜・葬式の困った! > 第2回 「のし袋」表書きや中袋
A.表書き等の書き方にもルールがあるのじゃ!
今回は、前回に引き続き「不祝儀袋」について、表書きや中袋の書き方を紹介するぞい。
表書きの方法
まずは表書きについてじゃ。
筆ペンなどを使って、不祝儀袋の水引から上の場所に薄墨で用途を書いて、下に名前をフルネームで書くのじゃ。
用途についてじゃが、宗教や儀式の意味によってお香典の表書きが違っておる。
間違えてしまうと失礼に当たることもあるので注意しなければならんぞ!
不安なときは、全ての宗教・宗派の葬儀で使用可能とされておる「御霊前」としておくのが良いじゃろう。
また、裏側に名前や金額を書く欄がある場合は記入しておこう。
中袋の書き方
次は中袋の書き方じゃな。
中袋には、必ず住所・氏名・金額を楷書で書くんじゃ!
書き方は、中袋の表に漢数字で金額を書き、裏側に住所と氏名を書く。
住所は省略せず、郵便番号から書くのじゃぞ!!
そして、さっき説明した「漢数字で金額を書き」じゃが、次の漢数字には気をつけるのじゃ!
壱(一)、弐(二)、参(三)、阡(千)、萬(万)
例えば5,000円なら「金五阡円」(金五千円でも可)と書き、「也」はつけないのじゃぞ。
お札の入れ方
これも注意が必要じゃぞ。
お札の表側(顔が書いてある面)が中袋の裏側になるように、向きを揃えて入れるのじゃ。
そして新札は避けるのがマナー。
もし、新札しか用意できない場合は、新たに折り目を付けて包もう!
連名での場合
ここまでは個人の場合じゃったが、連名やグループで…という事もあるかもしれん。
それぞれの場合も説明しよう。
連名にするのは多くても3名までが基本じゃ。
そして目上から順に、右から左へ記入し、中袋には全員分の住所・氏名を書く。
4名以上の場合は、代表者名を中央に、その左に小さめに「外一同」と書き、
中袋または別紙に全員分の名前を書くのじゃ。
ご夫婦の場合は、それぞれのお付き合いによってだが、
連名にするか、世帯主名にするかのどちらかを選択するのが一般的じゃぞ。
夫婦ともに交流があった場合は連名にするのじゃ。
お包みする金額じゃが、連名だからといって合計で一人分ということではないから要注意じゃ!!
一人ずつ、お付き合いの程度によって用意するのじゃ!!
グループの場合
次はグループの場合じゃ。
表書きには「○○会一同」や「株式会社○○営業部一同」のように、全体を表す名称だけを書く。
そして別紙に全員の名前を書いて、中袋に入れよう!
個別の金額を書いてもよいのう。
中袋には、代表者の住所を記入するのじゃ。
また、喪家が香典返しで困らないよう、
「香典のお返し等はご無用に願います」
と書き添えておくのも親切じゃのう。
その他、会社名の入れるタイミング
故人とは仕事関係のお付き合いだったときなど、ご遺族と面識がない場合もあるかもしれん。
そんなときには、ご遺族に「どんな関係だったか」が分かりやすいように、
名前の右側に会社名を入れるのじゃ。水引より下部に名刺を貼ることもあるのう。
ダガジク和尚のひとこと
いかがかな?表書き、中袋はうまく仕上げられたかのう?
いろいろ注意点が多いから丁寧にするのじゃぞ。