戒名は自分でも付けられるの?

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作れるが、菩提寺に相談するのが一般的じゃのう…

A.作れるが、菩提寺に相談するのが一般的じゃのう…

戒名は、僧侶に依頼するのが一般的じゃが、前もって自分でつけることもできる。
ただし全く自由につけられるというわけではなく、ルールにそってつけなければならん。
そこで避けて通れないのが菩提寺との関係じゃ!

戒名とは、生前に信仰の厚い、またはお寺や社会に貢献した故人が仏門に入ったことの証としてつけられる名前で、菩提寺がある場合、そこで戒名をつけ、そのまま葬儀や納骨までお願いをするのが普通じゃ。

もし菩提寺に何の相談もせずに戒名を考え、これを使って欲しいとお願いしても、菩提寺の意向を無視する形じゃから、快く了承してくれるところは少ないじゃろうな…。 だから、自分で戒名をつける場合は、事前に菩提寺に相談しておくことが大前提

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戒名の構成

戒名は基本的に院号(いんごう)、道号(どうごう)、戒名、位号(いごう)の4つで構成されておる。
・院号…仏教に深く帰依したという証でもあり、本来は寺院に貢献したなど特別な場合以外にはつけられない。近年は寺院との関係によらず用いることもある。

・道号…本来は悟りに至る修行の仏道を修得した、位の高い僧侶を表現するもの。その人の人柄、性格、仕事、趣味などを元にしてつけられる。

・戒名…本来は戒名の意味に相当する部分。一般的に名前から一字とって入れる。

・位号…戒名の位を示すもの。成人男性の場合は信士・居士・院清士・院居士、成人女性の場合は清女・大姉・院信女・院大姉などがあり、後になるほど位が高くなります。未成年の場合、年齢によって位号が決まります。3歳位までの場合は嬰子・嬰女、5歳位までで孩子・孩女、15歳位までで童子・童女がつけられる。

まとめ

戒名をつけるにはいくつかのルールを守ることが大切じゃ。
最後に、菩提寺がない、宗教に囚われない葬儀を行う場合は、自作の戒名を使っても問題ないぞ。
ただ、できるだけトラブルのないようにするなら、やはり事前にお寺などに相談した方が良いじゃろうな。