形見はどうやって分けるもの?
分け方に決まりはあるの?

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分け方にルールは無い。ただし、トラブルを避けるため手順を決めておくとよいぞ!

A.分け方にルールは無い。ただし、トラブルを避けるため手順を決めておくとよいぞ!

故人が残した想い出の品を分けあう、形見分け。
それぞれの取り分が決まるため、トラブルになることも多いのう・・・。

故人を偲ぶ場で争い事があっては、とても残念じゃ。
皆で協力して、誰も嫌な思いをすることなく分けられるようにするのじゃ。

形見分けは、遺品を3つに分ける所から始まるぞ

形見分けを行う前の話じゃが、
遺産の分割と相続を、正規の相続人で話し合い終わらせておくのじゃ。
人が増えて話が複雑になる前に、決めておく方がその後の分配がスムーズで良いぞ。

そして残った、遺品を「貴重品」「想い出の品」「処分するもの」の3つに分け、
遺言があれば確認しながら、「貴重品」と「想い出の品」の
何を誰にもらってほしいかを考えるのじゃ。

物によっては、受取手の重荷になってしまう物もあるかもしれないので、
事前に確認しておくと良いぞ!

また、本来のマナーでは目上の相手に形見分けをするのは失礼とされているのじゃ。
最近は、あまり気にされなくなってきたため、親しい方であれば送っても良いが、
「失礼な事とは承知ですが」など一声かけておくと丁寧じゃな。

相手が決まったら、感謝の想いを込めてお渡しするのじゃ。
直接手渡しが理想じゃが、遠方の場合は半紙などに「遺品」と表書きをして、送ると良いぞ。

形見分けの時期は宗派ごとに傾向があるぞ

形見分けの日取りに決まりはないが、
一般的に行われる時期は、次の通りじゃ。

●仏式
四十九日に行うのが一般的。それまでは忌中(きちゅう)という故人を偲ぶ時期で、誰かに遺品を渡さない方が良いとされておる。

●キリスト教
特にしきたりは無いが、日本では1ヶ月命日の追悼ミサで行われるケースが多いぞ。

●神式
忌明けの後、五十日祭で行うのが一般的じゃ。

いずれの場合も葬儀を一段落させ、精神的にも落ち着いた状態で行うのじゃ!

形見分けは、生前に済ませると安心じゃぞ

形見分けは基本、故人の死後に行うものじゃが、生前にするケースも増えておる。

死後に、遺族が知らない知人が来て遺品を請求されて困ったり、
分配の話し合いで家族の仲が悪くなるといったトラブルを防ぐためじゃ。

本人が身の回りを整理して分け方を決め、
エンディングノートに書き記しておくと安心じゃな!

形見分けは、円満に行う事ができれば、
故人との想い出の品を皆が身近に置いておける大切な機会じゃ。
ぜひ、しっかりと話し合いながら進めておくれのう。


納得いくものを選ぼう