.父と母など、複数人の法要を一緒にすることはできるの?
A.可能じゃ。「併修(へいしゅう)」という方法があるぞ。
ご先祖様が沢山いると、法要の回数も多くなり大変じゃのう。
本来は、一人一人の法要を丁寧に行いたい所じゃが、
参列される方のことを考えても、まとめられると負担が軽くなる。
そんな時には、「併修」といって複数人の法要を一緒に行うことができるので
検討してみるのじゃ!
「併修」を行うには2つの条件があるぞ!
複数の法要を同時に行うためには、次のような条件がある。
当てはまるかどうか、よく確認するのじゃ!
一周忌、三回忌までの法要は、個別に行った方が良いとされておるぞ。
どうしてもという場合は、法要をお願いする寺院に相談してみるのじゃ。
例えば、今年の1月にある父親の七回忌と3月にある母親の十三回忌といったように、
同じ年内でなければ、同時にすることはできんぞ。
また年内であっても、1月と12月のように離れている場合は、
好ましくないとされておるので、注意するのじゃ。
複数人の式、混乱しないように行うのじゃ!
「併修」では2人以上の故人を偲ぶため、参列者も混乱するかもしれんのう。
案内から当日の段取りまで、誰の式なのかをはっきりさせておくことが大切じゃ。
まず日取り決めについてじゃが、
法要の日にちは、命日を過ぎてはいけないという習わしがある。
そのため、複数の法要をまとめて行う場合は、故人の中で最も命日が早い人にあわせると良いぞ。
そして参列者への案内には両方の名前を明記し、
「併修」であることがわかるように気をつけるのじゃ!
当日の進め方は、寺院や宗派によって様々じゃ。
参列者がそれぞれの親族や友人を想い、偲ぶことができるよう、
丁寧な段取りをしておくのじゃぞ。
また、2人分の法要を一度に行うのだから、
僧侶へのお布施や、参列する人の香典はどのくらいの金額にすればいい迷う所・・・。
一般的には、一つの法要の3〜5割程度の増額が多いぞ。
詳しくは、寺院に確認してから進めるのじゃ!
当日の進め方に限らず、「併修」についての考え方は地域や宗派によっても様々。
もし考えているのであれば、寺院や葬儀社に一度相談してみるのじゃ!