過去帳って何?どうやって使うもの?
A.亡くなった人の情報を書き込む仏具のことじゃ。
仏教の儀式に使う道具には見慣れないものが多いのう。
今回は「過去帳」について、その意味や使い方を紹介するぞ!
過去帳は一族の流れを記録するものじゃ!
過去帳とは、故人の情報を書き記しておく系譜帳のこと。
先祖代々引き継がれ、一族が続いてきた証が書き足されていくぞ。
具体的には次のようなことが書かれておる。
●故人の戒名(法名)
●俗名(生前の名前)
●享年
●亡くなった年月日 など
また過去帳には日付入りのものと、枠だけが書かれた日付無しのものがある。
日付入りのものは、命日に該当するページに情報が書かれ、
日付無しのものは、亡くなった順番に記録されていくのじゃ。
使うタイミングはいつ?
過去帳は、普段は仏壇の引き出しの中にしまわれておるものじゃが、
使うタイミングには大きく2つある。
●過去帳を書き込む時
家族や親族が亡くなった時に、お寺にお願いして過去帳を書き込んでもらうぞ。
既に家の過去帳がある場合は、三十三回忌や五十回忌などの節目に。
新しく過去帳を用意する場合は、四十九日の法要や納骨の時にお願いするのが一般的じゃ。
●月命日のお参りの時
日々の生活の中では、月命日に飾ってお参りをすると良いぞ。
月命日とは、故人が亡くなった命日の日にちのみを指す言葉。
毎月決まった日にお参りすることで、ご先祖を想い、自分自身とも向き合う時間にするのじゃ。
ちなみに、過去帳の書き手は決まっておらず、心を込めて家族が書いても問題ないぞ。
じゃが、その後も長く引き継がれる大切なものじゃ。
書き慣れているお寺さんにお願いして書いてもらう方が安心かもしれんのう。
次の世代へバトンを渡すまで、大切に保管しよう!
ご先祖が積み重ねてきたの歴史の先に、自分たちがいることを目の当たりにできるのは、
感慨深いものじゃのう。
大切に保管し、次へと引き継いでいきたいものじゃ。