法事ではゼッタイ正座するの?
A.膝が痛い、足がしびれる、など負担が大きいなら、ムリに正座しなくても構わん。
洋式の生活が主流となり正座ができない若者がふえ、膝への負担が大きく正座が辛い年配者もふえたため、最近は座布団ではなく、椅子を用意している寺もふえてきておる。
仏前での礼として、正座ができれば申し分ないが、慣れない正座でよろけたり、万が一倒れたりしては、それこそ仏様に申し訳がたたんからのう。
僧侶も心得ていて、読経の前に「足を楽に」と言ってくれることもあるので、そのタイミングで目立たぬように足を崩せばよい。
最近は正座の負担を軽減する「正座椅子」なるものもあるので、そういったものを持参して使うのも手じゃ。
親や親戚などに見とがめられた場合は「膝(または足首)を傷めているため」と言っておけば大丈夫じゃ。実際、膝が痛いときは正座は厳禁じゃからな。
大事なのは故人への供養の気持ち。
正座に気を取られてその場に集中できないくらいなら、楽な姿勢でもゆっくりと故人の話などして供養した方が、故人も喜んでくれると思うぞ。