仏壇に置いているベルの鳴らし方に、決まりはあるの?

TOP > 法事の困った! > 第25回 おりんの鳴らし方

叩く回数、叩き方は宗派によって決まっておるぞ!

A.叩き方、回数は宗派によって異なるぞ!

仏壇に置いてあるベルを見た事があるじゃろう。
あれは正しい名前を“おりん”といって、その美しい音色とともに供養や祈りを極楽浄土まで届けるものなのじゃ。
もともとはお経の区切りを示すものじゃが、近頃では仏前で手を合わせる前に叩くことも多いの〜。
そんな“おりん”の鳴らし方について、説明するぞ!

宗派による鳴らし方の違い

“おりん”はそれ自体どこを打っても音が鳴るが、その鳴らし方は大きく宗派によって決まっておる。
●真言宗の作法
鳴らす回数は2回。響かせる程度に鳴らすのじゃ。
最初は小さく、2回目は少しだけ強く叩くと綺麗な余韻が残るぞ。

●浄土宗、浄土真宗の作法
お経をあげずに合唱礼拝のみの時には、鳴らさないのが基本。
読経する時のみ、お経の始めや区切りで鳴らすものなのじゃ。

●曹洞宗の作法
鳴らす回数はお寺によって違うぞ。
3回の場合と、2回鳴らす場合もあるため、自分の家のお寺に確認しよう。

“おりん”の綺麗な鳴らし方

“おりん”の鳴らし方も、宗派によって様々じゃ。
上から叩く方法と横から叩く方法、また内側を叩いて鳴らす場合もあるぞ。

どこから叩くときも、りん棒を弾ませる様にして叩くと良い音が出る。
ご先祖様に良い挨拶をするためにも、綺麗な音の出し方を工夫してみるのもいいかもしれんのう。
じゃが、仏壇の周りにはろうそくやお線香立てなど、様々なものが置かれておる。
ぶつからない様に、気をつけるのじゃ。

まとめ

“おりん”の鳴らす回数や叩き方は、宗派によって様々じゃ。
極楽浄土にいるご先祖様にお祈りや供養がしっかりと届く様に、自分の家にあった鳴らし方で心を込めて鳴らすのじゃ!

おりんは楽器ではありません。