法事当日ってどういう風に進んでいくの?
A.一般的な流れは、こうじゃ!
初めての法事、進行が分からずオロオロしててはみっともないのう…。
そこで今回は、法事の一般的な流れを紹介するぞい!
ちなみに構成を大きく分けるなら、
(1)僧侶の読経による法要
(2)その後の会食
の2つに分けられるのう。
<開始前>
一般参列者は法事の開始時刻30〜15分前くらいまでに会場に到着するようにし、
遺族への挨拶を済ませ、供物料などを渡しておくのじゃ。
【1】入場・着席
施主・遺族・その他の参列者は会場に入場するのじゃ。
ちなみに施主は、僧侶(お坊様・神官様)のすぐ近くに着席するんじゃぞ。
上座であるほど故人と縁が深かった人となるのじゃ。
もし施主であったら、あらかじめ故人と縁が深い人や親しい人の席だけ決めておき、
一般参列者については、先着順に祭壇に近い方から詰めて席についてもらうように案内するとスムーズじゃ。
もし遺族以外の参列者の場合は、案内係がいない式場では、まずは控えめに末席に座り、
すすめられたら詰めて座るようにするとよいのう。
【2】僧侶の入場・着席
法事の前に、心を落ち着けるのじゃぞ。
【3】施主の挨拶
施主は下座に移動して
「只今より○○○○居士(大師)の○回忌法要をとり行います」
と述べ、参列者への感謝の言葉を加えて挨拶をする。
その後は僧侶の側の席に戻るのじゃ。
【4】僧侶の読経(どきょう)
僧侶の読経が始まったら、静聴するのじゃぞ。
僧侶が合掌礼拝するところでは、参列者もそれにならって合掌礼拝もするのじゃ。
【5】参列者焼香
僧侶の合図で施主を最初に、そして上座から順番に遺族、参列者の順に行い、
参列者は席順(座席のとおりの順番)に焼香をするのじゃ。
【6】僧侶の法話(ほうわ)
僧侶の法話が終わったら、全員で合掌して一礼するぞ。
【7】僧侶退場
もし、僧侶がお斎での接待を辞退されたら、お布施、お車代、御膳料の3つを包むのじゃ。
お食事に同席される場合は、お布施、お車代の2つをお渡しするのじゃ。
【8】お墓参り
菩提寺で行う場合にのみ、お墓参りをするぞ。
自宅や斎場で行う場合には日を改めたほうがよいのう。
また墓地が遠い場合には省略されたりもするぞい。
【9】施主の挨拶
施主は下座に移動して、
「以上をもちまして、○○○○居士(大師)の○回忌法要が終了いたしました」と述べる。
このあと、会食(お斎)の用意がある場合には案内するぞ。
【10】会食(お斎:おとぎ)
法要後の会食は、参列者を感謝の意味でもてなすものじゃから、
故人をしのびながら、そして和やかなひとときを持てるように気を配るのじゃ。
仏壇には故人の好物をお供えし、参列者には会席料理でもてなそう。
会食の席次については、会食の席での最上席には僧侶に座ってもらい、
施主は僧侶をもてなす意味で、僧侶の隣に座るのが一般的じゃ。
その他の親族に関しては末席に座るのが常識じゃ。
ダガジク和尚のひとこと
一通り頭に叩き込んでおけば、安心じゃ!
ちなみに…今回たびたび出た「施主」という漢字、きちんと読めたかのう?
間違っても「せぬし」と読んではいかんぞい!(正しくは「せしゅ」と読みます)