Q.忌中・喪中にしてはいけないことは、年賀状の他にもあるの?
TOP > 法事の困った! > 第30回 忌中・喪中の過ごし方
A.お祝い事、お祭り事はできるだけ控えるのじゃ!
故人を偲ぶ期間である忌中(きちゅう)と喪中。
絶対のルールというわけではないが、それぞれの期間に控えた方が良いとされておる事がいくつかあるぞ。
それぞれしっかり確認して、その時期を過ごすのじゃ!
忌中・喪中はそれぞれ日数が決まっていおるぞ!
喪中はよく知られておるが、忌中という言葉を知っておるかのう。
それぞれ、次のような意味を持つ期間のことを言うぞ。
亡くなってから四十九日間の期間を言うぞ。
亡くなった家族を偲び、御霊(みたま)をしずめる期間じゃ。
期間は、故人との間柄によって変わってくるぞ。
・父母:12〜13ヶ月
・子ども:3〜12ヶ月
・兄弟、姉妹:30日〜6ヶ月
・祖父母:3〜6ヶ月
・おじ、おば、いとこ:無し
故人を偲びながら、悲しみを乗り越えていく期間じゃ。
もともと、この期間は喪服で過ごしていたのじゃぞ。
忌中・喪中では派手な行事は控えるのじゃ!
年賀状に代表されるように、それぞれの期間では控えた方が良い行事がいくつかある。
ここでは、忌中・喪中 両方が終わるまで控えた方が良い行事について、説明するぞ!
自分が挙げる結婚式は、延期した方が良いぞ。
お祝い事は適さない上に、葬儀や法要で忙しい中での準備が現実的に難しいという理由もある。
日取りを決めていたとしても、丁寧に事情を説明し、落ち着いてから行うと良いじゃろう。
喪中のお正月は、年賀状だけでなくおせち料理やお正月飾りなども控え、静かに過ごす時期といわれておるぞ。
年越しのお祭りムードは楽しいが、その年だけは故人を偲び、静粛に年越しを行うと良いじゃろう。
実は、昔はかなり厳しい決まりがあって、
旅行や、酒・魚・肉類の飲食、お茶などを断つべきとされておったんじゃ。
今でこそ緩くなっておるが、しっかり守りたいものじゃのう。
喪中にできること
色々と決まりがあるため、何をして良くて何をしてはいけないのか、混乱するかもしれんのう。
これから説明することは、忌中をあけた喪中の期間であれば大丈夫じゃ。
安心して行うとよいぞ。
「お祝い事だからだめなんじゃないか・・・?」と思っていた人もおるかもしれんが、ささやかにお祝いするならば、問題ないぞ!
折角の記念日じゃ。写真に撮って、墓前にも報告してやると良いじゃろう。
季節行事としてお正月などと一緒にしがちじゃが、節分はお祝いの行事でも仏教と関係のある行事でもないのじゃ。
お中元など季節の挨拶と一緒で全く問題ないので、安心するのじゃ!
神社へのお参りは、忌中が過ぎるまでは行かない方が良いとされておる。
これは、神道では死を「けがれ」として忌み嫌う風習があり、その状態で神様の領域に立ち入ることが禁止されておるからじゃ。
じゃがそれも忌中の間だけじゃ!
忌中が過ぎれば、喪中であってもお参りはできるので間違わぬようにするのじゃ!
忌中と喪中の違いについて、わかったかのう?
生きている自分たちが、故人を偲びながら徐々に立ち直っていくための期間なんじゃな。
気持ちを整理するためにも、決まりを守りながら、故人の冥福を祈るとしよう。