Q.葬儀の後、遺影はどこに、いつまで飾っておくの?
A. 仏壇の近くに祭壇を設け、49日まで飾るのじゃ!
亡くなった人の生前の様子を飾る遺影。
顔写真のため、葬儀後の扱い方について困っている方も多いようじゃのう。
今回は、遺影の飾り方やその後の処遇について説明するぞ!
葬儀の後一定期間は、飾り檀に並べておくのじゃ!
葬儀が終わった後の遺影写真は、仏壇の近くに飾るのが一般的じゃ。
49日までの間は、仏間に祭壇を設けて遺骨と仮位牌、香炉、お供えものなどと一緒に並べておくのじゃ。これを「後飾り」と言うぞ!
後飾りをした棚は、49日の法要を終えてこの世を離れるまで、故人にとっての仮住まいとなる。
心地よく天へと昇っていけるよう、丁寧に設けてやるのじゃ。
49日の後は、見やすい所に飾っておくのじゃ!
49日が終わってからの飾り方は基本的には決まっておらぬ。
そもそも遺影とは、あくまで生きている自分たちが故人へ思いを馳せるためのもので、宗教的な役割は特にもっていないのじゃ。
古い家であれば、床の間に先祖代々の遺影が飾られておるかもしれんのう。
そういう家であればその並びに飾り、ご先祖様の一人として後の家族に思い出話を伝えていくと良いじゃろう。
そういった飾り方をしていない家や、まだ遺影が無い家であれば、
小さく印刷し直してフォトフレームに入れて飾っておく場合も多いようじゃ。
フォトフレームなどで飾る場合は、仏壇の上には飾らないように注意するのじゃぞ!
遺影写真を仏壇の上に置くと、ご先祖様を見下ろしているという意味合いになり、良くないとされておる。
また仏壇の中に置くことも、故人の姿が位牌と写真の2つになり、霊が迷ってしまうと言われているので避けた方が良いぞ!
遺影の保管は丁寧に扱うのじゃ。
しまっておくのであれば、保管方法を工夫するのじゃ
遺影を飾るのが難しい場合、閉まっておいても大丈夫じゃが、
陽に当たる場所に置いて色あせてしまったり、クリアファイルなどに入れて写真が貼り付いてはがれなくなってしまうこともあるかもしれんのう。
折角大切に保管した遺影も、そうなっては残念じゃ。
長期間保管する場合は、保管用のアルバムやカビ防止効果のある箱に入れるか、
データにして持っておくと安心じゃろう。
また保管自体が難しい場合は、家庭ゴミとして処分しても問題ないぞ。
もしそれが気になるようであれば、お寺や葬儀社に相談し、引き取ってもらうとよいじゃろう。
故人の姿がいつまでも見える遺影写真。
嬉しいこと・悲しいことがあった時に語りかけたり、自分の背筋を伸ばすきっかけに、ぜひとも飾っておいてほしいのう。