他宗派の法事に呼ばれた…。どうしよう!

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その宗派の作法やしきたりを尊重して参列しよう!

A.その宗派の作法やしきたりを尊重して参列しよう!

宗教、宗派によって作法、しきたりは多岐にわたる。
ここでは焼香の作法と香典の表書きについて紹介するぞ。

焼香の作法

○仏教
基本的には立礼焼香、座礼焼香、回し焼香の3つのスタイルがあるが、作法も宗派によって様々。このとき左手に持つ数珠も宗派ごとに異なるぞ。その宗派にあったものがなければ、全宗派に使える略式の数珠を持っていくとよいじゃろう。

○キリスト教
焼香の代わりに、カーネーションなどの花を手向ける「献花」が用いられる。

○神道
焼香の代わりに、榊の枝葉に「紙垂(しで)」という紙片を付けた玉串を神前へささげる「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」が行われる。歩きながら回さないようにくれぐれも注意することじゃ。

香典の表書き

○仏教
水引の中心部上方に 「御仏前」「御香料」 または「御霊前」と書き、その下に名前を書くのじゃ。
(浄土真宗の場合は四十九日以後に使う「御仏前」、禅宗の場合は四十九日関係なく「御仏前」を使う) 封筒は白黒または銀色の、結び切り型のものを使用しよう。

○キリスト教
キリスト教では、「記念会」とよばれる追悼儀礼が行われる。白封筒の表書きは「御花料」と書こう。

○神道
神道では、「霊祭」とよばれる追悼儀礼が行われる。その際、持参する現金の表書きは「御玉串料」「御榊料」としよう。封筒は仏教と同じものを使用する場合もあるが、白封筒を使っても構わんぞ。

まとめ

事前に宗派の確認が難しい場合は、自身の宗教、宗派に合わせた表書きでもよいかもしれんな。
いずれにせよ、故人のご冥福を祈る気持ちが大切じゃ。