Q.灯籠流しは何の行事?

TOP > 法事の困った! > 第32回 灯籠流しについて

お盆の終わりに、ご先祖様を送る儀式じゃ!

A.お盆の終わりに、ご先祖様をあの世へ送る儀式じゃ!

最近は、あまり見なくなった灯籠流し。
灯籠流しとは、紙や木で枠を作った灯篭の中に火を灯し
お盆のお供えなどと一緒に海や川に流す儀式じゃ。

お盆の始めに帰ってきたご先祖様たちの霊を
お盆の終わりの夕方に
海の向こうにあるあの世へ送り出すのじゃ。

徐々に暗くなる中で
灯籠の灯りが水面を流れていく景色は感動ものじゃ。
ぜひ、一度体験してみてほしいのう。

自分で流すか、お祭りなどで体験する方法があるぞ!

昔は川から海へ流していた灯籠じゃが
最近は、環境の害にならないよう、回収するのが基本じゃ。

そのまま流したり、川に沈んだりしてゴミになっては、折角の儀式も台無しじゃのう。
ご先祖様も、良い気持ちであの世へ帰っていけぬ。

自治体によっては、流すこと自体を禁止している所もあるようなので
事前にちゃんと確認してから、挑戦してくれのう。

自分たちでしていいのかわからない場合は
灯籠を手から直接流せるお祭りやイベントも
全国各地で開催されておるようじゃ!
近くでみつけることができれば、そこで体験すると安心じゃな。

川に流すのが心配なら、家で灯籠を浮かべても オーケーじゃ!

簡単な灯籠であれば、身近な道具で作ることができるぞ!
この夏は、オリジナルの灯籠を作ってみてはどうじゃろう?

<灯籠の作り方>
(1)色画用紙に好きな言葉や絵、模様を描く(灯籠の外側になるぞ)
(2)透明なプラスチックカップに1/3ほど水を入れ、背の低いキャンドルを浮かべる
(3)色画用紙をカップのまわりに巻いて、テープなどで固定する
(4)肉や魚などのパックトレーの上に、灯籠を両面テープで固定する
(5)キャンドルに火を灯して流す

ポイントは、風で飛んでしまわぬように、しっかりとカップとトレーを固定することと
カップが燃えてしまわぬよう、水を入れるのを忘れないことじゃ。

家族みんなで作っても楽しそうじゃのう。
夏休みの工作に、挑戦してみるのじゃ!

家族が揃って火を見つめながら、ご先祖様を想う。
昔から続く素敵な風景じゃのう~~。
ぜひ、続けていってくれのう。