Q.法事やお墓参りでは、
どのローソクを使えばいいの?
A.それぞれに適した種類があるぞ!事前に調べて買っておくのじゃ。
法事やお墓参りに欠かせないローソク。
よく使うことがあると思うが、
その意味や種類について考えたことはあるかのう?
何気なく使っているローソクにも、実は役割があるのじゃ!
ローソクの火はご先祖様へのご挨拶じゃ
「ローソクを灯すのはお線香をつけるため」と思っておらんか?
実は、法事やお墓参りでローソクを灯すのは
『お参りに来たことを知らせる』という意味があるのじゃ。
暗い中でも、火を灯し周りを照らしてやると
お参りに来ているみんなの顔が良く見えるのう。
わしらも普段、相手の顔を見て挨拶するように
ご先祖様も自分の子や孫、友人の顔をしっかり見て挨拶したいんじゃのう。
これからは、そのつもりで
仏壇やお墓へ、ぐっと近寄って顔を上げて
楽しかったことや悲しかったこと、最近あった出来事の話をすると良いじゃろう。
ローソクの色の違いは役割の違いじゃ
今では、ピンクや緑、水色など様々な色があるローソクじゃが
昔から作られておる和ろうそくは、赤と白の2色で
それぞれ使い方に違いがあるのじゃ!
ちなみに銀と金の和ろうそくもあるが銀は白、金は赤で代用ができるぞ。
●白のローソク
一番よく目にするのは、白いローソクじゃろう。
一般的には、葬儀や中陰、一周忌、三回忌くらいまでの年忌法要や
月命日などに使われるぞ。
また、お仏壇やお墓での灯りにも使われるのじゃ。
●朱のローソク
朱はおめでたい時や前向きな時に使われることが多いローソクじゃ。
正月や仏前結婚、お仏壇やお墓を新しくした時の入仏の時にもつかわれるぞ。
また、浄土真宗では、七回忌からの年忌や彼岸・お盆でも使われるのじゃ。
ちなみに、朱のローソクには
「この世で私たちは、俗世間のさまざまな欲にまみれて生きているが、
その垢にまみれた私たちは、亡くなることによって仏さまのご縁で
帰化させていただくことができる」という意味が込められており
亡くなることを前向きに考える
仏教のありがたい考え方が反映されているのじゃ。
種類の意味を知って、もっと深いお祈りを
ローソクの種類には、使いどろこや役割の違いがあることを
わかってもらえたかのう?
場違いなものを使ってしまわぬよう。
事前に確認したり、相談したりして、選んでくれのう。