なんで法事をするの?

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A.故人の冥福を祈り、人とのつながりを再確認できる行事なのじゃ!

法事(法要)について

まず法事の意味を知っておかんとのう。
法事とは「身内などの親しい人たちが集まって、故人の冥福を祈りる仏教的な儀式」じゃ。

ちなみに、「法要」という言葉は聞いたことがあるじゃろうか。
法要も一般に「法事」と一緒の意味合いで呼ばれておるが、

法要・・・故人を供養すること
法事・・・法要後の後席の会食まで含むもの


と、厳密には違う意味を持っておる。

どちらも耳にする言葉じゃ、
もし知らなかったなら、覚えておくと良いぞ!

なぜ法事を行うのか

さて、なぜ法要(法事)をするのか?

まず法要とは「故人を偲び(しのび)、冥福を祈るために営む」こと。
この言葉をについて、よく考えるのじゃ。

「故人を偲ぶ」とは、みんなで集まり、故人への思いや自分の存在、
そして友人や知人とのつながりに感謝する場なのじゃ。

そして「冥福を祈るために営む」。
冥福とは、冥途(めいど)の幸福という意味で、
冥土の幸福とは「冥土の旅を無事終えて、良い世界に転生できること」なのじゃ。

残された家族は故人が極楽浄土に行けるように、故人に善を送る行事、法要を行のじゃ。

法要を「追善供養」とも言うのう。
字のごとく、亡くなった故人に代わり、追って善行を積み、
故人があの世でよい報いを受けてもらうために行う供養じゃ。

つまり、法要を営むことによって故人は極楽浄土に往生できるとされておるから、
故人を供養するためには必ず必要な儀式じゃのう。

ダガジク和尚のひとこと

分かったかの?
つまり法事とは、故人を極楽浄土に送るために善を積む、
また人と人とのつながりを再確認できたり、相手を思いやる気持ちを持てる
ありがたい行事の一つなのじゃ。
そう考えたら、素敵な行事だと思えんかのう?