Q.御霊供膳って何のこと?
A.法要の際、仏壇にお供えする食事のことじゃ。
皆は法事などの法要の際、
仏前に小さな料理が備えられているのは見たことあるかのう?
今回はその意味や内容について紹介するぞ。ものじゃのぅ!
霊供膳の意味・由来とは?
御霊供膳(おりょうぐぜん)とは、
仏様となった個人の霊魂にお供えする、
小型の御前のことじゃ。
初七日から四十九日までの七日ごとの法要の際や、
法事の際にお供えされるぞ。
どんな食事をお供えするの?
料理の内容については、殺生を戒める仏教の教えにより
「精進料理」が基本とされておる。
肉類や魚介類を一切使わず、穀物や豆類、野菜などの食材だけで調理をする。
なお、野菜の中でも避けなければならないものがあるぞ。
「五辛五葷(ごしんごくん)の禁戒」といい、
辛味のある野菜や臭みのある野菜はNGとされておる。
具体的には、ねぎ・らっきょう・にんにく・たまねぎ・ニラの
5つの野菜のことなのじゃ。
気をつけて調理をするのじゃぞ!
料理や使う食器は?
精進料理のルールをベース、一汁三菜の組み合わせで用意しよう。
使う食器ついても、具体的には以下を参考に用意してくれのう。
●飯椀…ご飯を盛る器。
●汁椀…お味噌汁・お吸い物用の器。
●高杯…漬けものを盛る器。
●平椀…お煮しめを盛る器。
●壺椀…和え物を盛る器。
●箸
●仏膳
宗派別のルール
宗派ごとに、食器の配置ルールが違うので、要チェックじゃ。
ちなみに、浄土真宗では御霊供膳をお供えしないので気をつけるように。
●臨済宗・曹洞宗…高杯を右上に配置し、壷椀を真ん中に。
●浄土宗…平椀を右上、壷椀を左上に来るように配置。(※浄土真宗はお供えなし)
●真言宗・日蓮宗・法華宗…平椀を左上、壷椀を右上、高杯を真ん中に来るように配置。
おわりに
いかがじゃったかな?
小さな五種の料理を作るのは手間ひまがかかるのう…
でも大丈夫じゃ。最近は調理がほとんどいらない簡単なセットもあるらしいぞ!!
必要な際は葬儀会社に聞いてみてもよいかもしれん。
気持ちを込めて用意すれば、ご先祖さまもきっと喜んでくれるはずじゃ。