Q.枕団子ってどんなもの?
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A.故人にお供えするお団子じゃ!
枕団子とは、亡くなった人の枕元にお供えしたり、
法事の時にお供えしたりするお団子のことじゃ。
地域や宗派によっても色々と違いがあるのじゃが、
どんなものなのか解説していくぞ!
枕団子の由来
お釈迦様が悟りの世界に入られる際に菩薩が香飯(仏様にお供えするご飯)を
差し上げたが、召し上がらないまま悟りの世界に入られたため、
香飯の代わりに団子を供えたという話がある。
このことからお団子が供えられるようになったと言われておるのじゃ。
お供えする数
お供えする団子の数は、以下のように地域によって様々なのじゃ。
●6個
仏教では、六道(ろくどう)と言われる6つの世界を行き来し、
悟りを開いた順に成仏すると言われておる。
そのため、故人の魂が悟りを開くまでお腹を空かせることがないように
6個のお団子をお供えするとされておるのじゃ。
●7個、13個、49個
これらは故人が亡くなられてからの節目の日数となり、
初七日から四十九日までの間に行われる「死者の審理」の回数に関係しておる。
亡くなった日から一個ずつ増やして四十九日までに49個供える地域もあるぞ。
●10個
10個は十王信仰説に関係した個数じゃ。
十王信仰とは、故人が冥途にいく際に審判を行う十人の王に対して
お団子をお祀りし、生前の罪を軽減してもらうというものじゃ。
●故人の亡くなった年齢
この場合は、長寿で亡くなった方にお供えした枕団子をお下がりとして頂くことで、
自分たちも長寿にあやかることが出来るようにという思いからきておる。
枕団子の積み方
枕団子の積み方は一般的な6個の場合、
白い小皿の下段に5個、上の中心に1個となるぞ。
自分の家の風習も確認してみよう
お団子の数や置く場所は地域や家によって様々じゃ。
なお、死後すぐに仏様になるとされている浄土真宗では、
枕団子の習慣がないので注意が必要じゃ。
どのように用意すればいいかわからない時は菩提寺や親族に確認してみよう。
枕団子の意味や由来を知り、より一層心を込めて準備をすれば、
亡くなった方も喜ぶことじゃろう!